利用しないのは勿体ない!母乳ケアは医療費控除の対象になる!?
母乳育児にはおっぱいトラブルが付き物ですよね。
特に、乳腺が細かったり、分泌量が多くてつまりやすいというママさんや、
乳腺炎を繰り返してしまうママさんは、医療機関で母乳ケアを受けることも多いと思います。
病院や助産院でケアをしてもらうと安心なのですが、痛いのが出費ですよね……。
1回3000円~4000円を、症状が完治するまでほぼ毎日通うとなると、
かかる費用を軽視することはできません。
そんなときに気になるのが「医療費控除」です!
しかし、そもそも母乳のケアは医療費控除の対象となるのでしょうか。
今回はそんな疑問について調べてみました。
☆医療費控除って何だっけ?
まず、医療費控除とは、
その年(1月~12月まで)にかかった医療費の負担額が10万円を超えた場合に、超えた分の金額をその年の所得から差し引くことができる
という決まりです。(所得金額が200万円未満の人は「所得金額×5%」の額を超えた場合になります。)
控除できる金額の上限は200万円となっています。
ただし、健康保険から支給された金額(出産育児一時金や高額療養費など)、生命保険会社や損害保険会社から支払われた金額、その他給付金や医療費の補てんを目的として支払われた金額は、控除額から差し引かなければなりません。
医療費控除は確定申告にて申告するもので、その際には領収書など医療費の支出を証明する書類が必要となります。
☆母乳ケアは医療費控除の対象になるの?
では、おっぱいマッサージなどの母乳ケアは医療費控除の対象となるのでしょうか。結論から言ってしまうと、基本的には、母乳ケアも医療費控除の対象となるようです。
病院の先生にケアをしてもらった場合はもちろんですが、助産師さんにケアをしてもらった場合でも医療費控除は使えるそうです。
というのも、「保健師助産師看護師法第3条《助産師》」に規定する、
「妊婦、じょく婦又は新生児の保健指導」に母乳ケアも含まれているそうで、
トラブルや症状を治療するためのケアであれば、医療費として認められるということです。
乳腺炎などの治療で母乳ケアを受けた際には、領収書を大切に保管しておきましょう!
☆母乳ケアは医療費控除の対象にならないこともある!?
上で「基本的には」と書いたことには理由があり、実は、母乳ケアが医療費控除の対象とならないこともあるようなのです。
医療費控除が使えるのはあくまでも「治療」のためのケアであり、
特に乳腺炎などのトラブルはなく、「母乳の出をより良くするために」といった自己判断が理由のケアでは、医療費控除が受けられない場合があります。
そのため医療費控除を受けたい場合には、先に内科や乳腺外来で、乳腺炎などのトラブルを起こしていることをしっかり診断してもらってから、その病院や母乳育児相談室等で母乳ケアをしてもらうことが確実です。
また、病院によっては治療費が保険適応となるところと、ならないところもありますので、受診する前に合わせて確認しておくと良いでしょう。
以前母乳ケアを受けたことがあるけれど、医療費控除ができることを知らなかったというママさんも、医療費控除は5年まで遡って申告することができますのでぜひ確認してみて下さい。
経済的な負担が意外とかかる母乳ケアですので、医療費控除をしっかり利用しておきたいですね!