あなたもなるかもしれない?! うっ滞性乳腺炎の症状と対策
乳腺炎にはうっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎とがあります。
どちらもおっぱいが痛い乳腺炎ですが、
初めて乳腺炎にかかった人にはなかなか区別することは難しい。
そして、この2つの乳腺炎は、症状によって対策が変わってきます。
今回はうっ滞性乳腺炎の症状と対策について紹介いたします。
うっ滞性乳腺炎について知ろう
うっ滞性乳腺炎とは、病気です。
分娩後数日たつと乳腺内で乳汁がさかんに作られます。
しかし、この時期は乳管が充分に開口していません。
そのため、乳汁が乳腺内に溜まることが。また、赤ちゃんの吸う力が弱かったり、
部分的に飲み残りがあり、乳管が詰まることもあります。
つまり、乳管の開きが充分でないなどの原因で乳房の中に乳汁が滞る状態のことです。
どちらか、もしくは両方の乳房が腫れて固くなり、しこりができて痛みます。
微熱を伴ったり、赤ちゃんが突然飲まなくなる・嫌がる・ひっかいたりする
などの行為で気づくことがあります。
通常は、乳管の発育が未熟で乳汁の通りが悪く、
乳汁がうっ滞しがちな、授乳に不慣れな初産婦の産後1~2週間に起こりやすいと言われています。
また、赤ちゃんが便秘だとおっぱいの飲みが少なく、乳汁が溜まりやすくなるため、
こういった時も乳腺炎になりがちです。
うっ滞性乳腺炎の症状
乳房が広範囲に腫れます。乳房全体もしくは一部分が石のように固くなります。
押すと痛みを感じる方もいるかもしれません。
おっぱいは少し熱くなりますが、熱が出るほどではないことのほうが多いかもしれません。
固いしこりがおっぱいに広がっているという感じです。
この時におっぱいを絞ると、時に血乳が出ることがあります。
血乳が出た時は焦りますが、搾乳をし続けるとだんだんといつもの乳白色に戻っていきます。
そうするとだんだんとしこりも治まっていくでしょう。
うっ滞性乳腺炎の対策
うっ滞性乳腺炎にならないためには、
おっぱいの中に乳汁が溜まらないようにすることが一番手っ取り早い対策です。
つまり「飲み残し」がない状態にすること。母乳育児を始めたころは気づかないものですが、
慣れてくるとわかる「子供がおっぱいを飲んでいる感」。
これはおっぱいがすっきりしたかしてないか、ということに繋がります。
おっぱいをごくごく飲んでいる時、おっぱいの中の水分が吸い取られてる感じがしませんか?
この感じがなくなるまで飲んでもらいましょう。
これが飲み残しのない状態を作ります。
しかし、子供の状態によっては飲み残しがある場合もありますので、
その時は搾乳をしてスッキリしたおっぱいにしましょう。