乳腺炎を防げ|「母乳」に良い食事と良くない食べ物
突然ですが、皆様は「母乳に良い食事は?」
と聞かれたときにどんな食事を思い浮かべますか?
おそらく、「和食」と答える方が多いのではないでしょうか。
では逆に、「母乳に良くない食べ物は?」と聞かれたらどうでしょう。
「ケーキや揚げ物かな……?」と、
大まかなイメージとしては掴めているけれど
、細かいことは調べてみないと分からない、
という方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回は、一般的に言われている母乳に良い食事や
良くない食べ物について詳しく調べてみました。
☆母乳に良い食事とは?
母乳に良い食事としてまず挙げられるのが、「白米」です。
炭水化物と水分は母乳をつくり出すために必要不可欠なものなのですが、白米は水分量も多く消化も良いため、母乳育児に最適の食べ物であると言えます。
炭水化物が不足してしまうと母乳が出なくなってしまったり、
ママが低血糖に陥ってしまう危険性もありますので、
授乳期間中には毎食白米をしっかり食べるように心掛けましょう。
次に、「たんぱく質」も母乳の主成分となっており、ママが十分に摂っておくべき栄養素です。
質の良い母乳をつくるためには、
脂身の少ないささみや豚の赤み肉、カレイや鯛、鱈などの白身魚、貝類、納豆や豆腐、味噌
といった大豆製品からたんぱく質を摂るのがおすすめです。
母乳の質を良くするという点では、
ワカメや昆布、ひじきといった「海藻類」や、大根、人参、ごぼうなどの
「根菜類」も積極的に摂取したい食べ物ですね。
また、多くのママさんがご存知の通り、母乳はママの血液からできているため、
「鉄分」不足にならないように気をつけることも大切です。
レバーやほうれん草、小松菜を意識して食べ、鉄分を補給しましょう。
特に、ほうれん草や小松菜などの青菜は
乳質を良くしてくれることでも知られていますので、ぜひとも食事に取り入れたいものです。
他にも、母乳をつくるためにはコラーゲンも使われており、
韓国の産後ケアセンターでは毎食、鶏のコラーゲンがたっぷりのスープが出されていたり、
日本でも昔はコラーゲンたっぷりの鯉を使った「鯉こく」という料理が食べられていたりと、
産後のコラーゲンの摂取が重要視されています。
ここまでご紹介してきた食べ物を総合して考えると、全てを網羅できるのが和食メニューです。
白米に、根菜たっぷりのお味噌汁、ほうれん草のお浸しに、
コラーゲンの豊富な手羽元やカレイの煮付けなど、食事のメニューが色々考えられますね!
☆母乳や赤ちゃんに良くない食べ物って?
では逆に、一般的に言われている、母乳や赤ちゃんにとって良くない食べ物には
どのようなものがあるのでしょうか。
まず、米類で言えば、「もち米」は詰まりの原因になるとされており、
玄米」や「胚芽米」は消化吸収率が悪く、母乳にそのまま移行してしまうことが多いため、
赤ちゃんの消化器官に負担をかけてしまうので避けた方が良いとされています。
「油脂類」も、摂りすぎると母乳がドロドロになって詰まりの原因となりますので、油脂の多く含まれるラーメンやスパゲッティ、菓子パン、バターや生クリームたっぷりの洋菓子は授乳期には我慢した方が良さそうです。
他に、小麦粉や、梨、柿、メロンといった「体を冷やす食べ物」も、
血流が悪くなって母乳が出にくくなってしまうおそれがありますし、
筍などの山菜類や栗など「アクの強い食べ物」は乳児湿疹の原因と
なりやすいとされていますので、注意が必要です。
また、小麦、そば、卵、乳製品といったアレルゲンも、
親がアトピーやアレルギーを持っている場合には要注意です。
乳製品はアレルゲンであるということ以外にも、脂肪分が多く、
乳腺炎の原因にもなりますので、食べ過ぎないようにしたいですね。
その他、言うまでもないことですが、アルコールは母乳にほぼ完全に移行してしまい、
赤ちゃんが急性アルコール中毒や脳障害を起こしてしまう危険があるため、
授乳中には禁酒するようにしましょう。
☆私の経験から考える母乳に良い食事
私は上の子は混合のち完全ミルク、下の子は完全母乳で育てた経験があり、
どちらも母乳をあげていた時期があるのですが、実際に経験して母乳に良かったな、
と感じた食べ物が「白米」です。
母乳育児中はとにかくお腹がすいて白米をたくさん食べていたのですが、
白米を食べると母乳がたくさん出るように感じました。
逆に、ご飯を炊くのが面倒で朝昼と2食をパンにしたときには、
どうも母乳の出が良くないように思いました。
食事に関して私が感じていたのはそのくらいで、
「母乳に良くない食べ物」とされている食べ物はたくさんありますが、
それらも食べ過ぎないようには気をつけていましたが、普通程度に食べていました。
(※お酒はもちろん飲んでいません。)
上の子の誕生日など、授乳中に生クリームたっぷりのケーキを食べたこともありましたが、
乳腺炎になることはありませんでした。
乳腺炎に関しては、私の場合は、食事の内容よりも睡眠不足や疲れが原因でなることが多かったです。
ただし、体質には個人差があり、中には生クリームで一発アウト!
というママさんもいらっしゃると思います。
ただ、あまりにも真剣に捉えすぎて我慢をしすぎてしまうと、
ママがストレスに押しつぶされてしまう危険性もありますし、
良くない可能性のある食べ物全てを排除しすぎてママが栄養失調になってしまっては元も子もありません。
「食べ過ぎないように」と、「赤ちゃんと母乳の様子を見ながら」ということに気をつけて、
自分たち親子なりの母乳に良い食事、悪い食事を判断してゆけると良いですね。