「乳腺炎」になったときの応急処置
「乳腺炎」になった場合、早いうちに病院などに行った方が確実です。
しかし、周りに誰も頼れる人がいなく、高熱でフラフラの状態で赤ちゃんを連れての受診は難しいでしょう。
そんな時に、自宅でできる応急処置を知っておくとまさかの事態に対応しやすくなります。
乳腺炎で熱が出ているとき
「乳腺炎」で熱が出ているとき(炎症があるとき)に一番の対処法は、
赤ちゃんに母乳を飲んでもらうことです。
しこりの部分や詰まっている箇所をゆっくりと押しながら飲ませてみます。
そして、乳首を中心に詰まっている箇所が上や下ならフットボール抱き、
右や左なら横抱きで飲ませるとよいでしょう。
次に痛みもありますので患部を冷やします。
わきの下のリンパの部分を冷やすのも効果的です。
熱さまし用のシートなども便利です。
冷やしすぎはよくないので気持ちがいいくらいが目安になります。
乳腺炎時にしてはいけないこと
入浴をして血行を良くし患部を温めることは禁止なのでシャワーで手早く済まします。
マッサージは自分でするのではなく助産師や専門の方にまかせます。自己流で行うと、揉みほぐすどころかかえって悪化させてしまう場合があります。
発熱が続くとつらいですが授乳を控えて飲ませないということだけはしないで下さい。「乳腺炎」が悪化すると、おっぱいがまずいと感じて赤ちゃんが拒絶する場合がありますので、
その時にはできるだけ早くおっぱいマッサージをしてくれる産婦人科や助産院を訪ねて下さい。
乳腺炎での薬の服用
自宅でどうしても我慢できないとき市販の解熱鎮痛剤を使いたい場合は以下の2種類の薬がWHOから授乳中に服用しても大丈夫とされているようですので紹介しておきます。
1つめは、アセトアミノフェン配合の薬です。
2つめは、イブプロフェン配合の薬です。基本的には2種類とも授乳中の服用可能ですが、かかりつけの産婦人科に確認してから服用するのがベストです。
葛根湯は熱が出ていないときなど初期症状に有効です。いつもどおりに授乳しながら服用できますので安心して飲むことができます。
以上、様々な対処法を紹介してきましたが、もし応急処置で症状が一旦回復してもまた繰り返す可能性が高いので、我慢をせずできるだけ早めに病院を受診することがいちばんです。