母乳育児でもお出かけしたい搾乳の保存と持ち運び方
完全母乳で育てているママも最近では増えてきましたが、
どうしても授乳できないこともありますよね。
上の子の行事に連れていけないことや自分自身の体調が悪いなど。
他にも連れてはいけるけれど、
直接飲ませるにはちょっと出来ないので搾乳したものを利用したいなど、
母乳育児でもお出かけしたい方や搾乳してみたけど保存方法や保存期間、
持ち運び方はどうしたらいいの?
と疑問に思うことをお伝えします。
ママの負担にならない搾乳の仕方~手で搾乳する。
最近では、電動・手動も含め搾乳機や専用の保存パックなどもあり誰でも簡単に搾乳することが出来ます。
母乳が出すぎる方もあまり出ない方も無理やり搾乳してしまうと大きな負担があります。力任せに絞って、おっぱい自体に傷をつけてしまったり。まず、ご紹介するのは手で搾乳する場合です。
自分で力加減を調節でき、乳房への負担が少ないのが手で搾乳する方法です。手を綺麗に石鹸で洗い、乳頭やおっぱいも洗浄綿などで拭きます。乳首を母乳をいれる容器に入れ、親指と人差し指で乳輪を押すように絞っていきます。
同じ個所だけでなく、横・縦・斜めと位置を少しずつずらしながら20分くらいかけて両方交互に搾乳します。搾乳を始める前に、マッサージをして血行を良くしておくとより効果的です。
母乳が中々出ないからといって、力任せに搾乳すると乳房を傷つけて内出血したりしてより出が悪くなるのでご注意ください。
ママの負担にならない搾乳の仕方~搾乳機を使う。
手で長時間絞る作業を日に数回繰り返すのは中々大変です。
入院中の赤ちゃんに届ける場合などは回数の多い搾乳となり腱鞘炎を起こす可能性もあります。搾乳する回数が多かったり、母乳が多い方に便利なのは搾乳機です。
手で絞る場合と同様に石鹸で手を洗い、乳房を洗浄綿で綺麗にして、消毒済みの搾乳機をあてます。弱い力から自分に合う強度を見つけて調整してください。
出ていないのに無理に続けたり、痛みが生じた場合はすぐに中止しましょう。
乳頭を傷つける場合があります。
また搾乳の時間間隔は、手で行う場合も搾乳機を使う場合も同様に授乳の間隔3~4時間おきに授乳を行う時間(15分から20分)以内で行ってください。
搾乳した母乳を保存・使用する
搾乳した母乳を保存する場合、専用の冷凍パックがドラッグストアなどで販売されています。
冷蔵保存する場合は24時間以内に使用しましょう。お出かけなどで持ち歩く場合、25度以下であれば4時間くらい大丈夫と言われていますが、常温での保存は衛生上あまりお勧め出来るものではありません。
15度以下にクーラーボックス等で冷やせる場合は冷蔵庫と同じ24時間以内使用可能です。冷凍保存だと1週間くらい保存は可能です。
保存した母乳を使用する場合は、必ずゆるま湯で解凍してから人肌に温めて使用してください。電子レンジや熱湯だと、せっかくの栄養分や酵素が破壊されてしまいます。おっぱいは赤ちゃんにとって栄養の全てです。安全においしく飲ませてあげてください。