抗生物質による乳腺炎の治療は効果あり?
乳腺炎で医者にかかって診察を受けると、熱を下げるための解熱剤の他に、
物質を処方されることがあります。
ここで、薬での治療はどのくらいの効果が期待できるのか、
薬がなければダメなのか、疑問に感じるママも多いのではないでしょうか。
でも、乳腺炎にかかっていれば、何でも抗生物質と言う訳ではありません。
症状によって治療法が違うので、医師の指示に従って症状の改善を目指しましょう。
・化膿性乳腺炎の治療には抗生物質が必要!
乳腺炎の中には、うっ滞性のものと化膿性のものがあります。うっ滞性のものは、固まった母乳が乳管を塞いで炎症が起こるものです。
おっぱいが腫れたり、疼痛が起こったりなどの症状が見られます。うっ滞の段階ではまだ細菌感染は起こっていませんが、このまま症状が進んで母乳でブドウ球菌などによる細菌感染が起こって化膿することもあります。
そもそも、細菌感染が起こる原因として、生後5ヶ月くらいになって赤ちゃんの乳歯が生え始めて、授乳の時に乳歯が乳首を傷付けることが挙げられます。
このような化膿性乳腺炎では、おっぱいの腫れや疼痛に加えて、しこり、赤み、熱、膿腫などが起こることがあります。ここまで酷い症状になると、抗生物質なしには治療効果が期待しにくいです。
・抗生物質を使っても、母乳の詰まりを取るケアは必要!
「乳腺炎は抗生物質さえ使えば治療できる。」と思っていませんか。残念ながら抗生物質には細菌を抑える効果しかなく、人によっては母乳の分泌が多くなることもあるようです。
なので、母乳の詰まりを解消することに関しては、薬以外の方法で行うしかありません。おっぱいの詰まりは、赤ちゃんにおっぱいを吸わせたり、マッサージをしたりなどで解消することができます。
ただ、自身でマッサージでは、かえっておっぱいを痛めてしまう危険性があります。母乳外来や専門の母乳相談室などでマッサージを受けてみるのも、十分な効果が実感しやすいです。