超カンタン!母乳の上手な冷凍保存方法
母乳は冷凍保存できることをご存知ですか?
母乳を冷凍保存しておくことができれば、
赤ちゃんを保育園や病院に預けなければならない場合や、
やむを得ず外出しなければならない場合などにとても便利ですよね!
“でもどうやって冷凍保存すれば良いのか分からない”、
“母乳の冷凍保存方法ってなんだか難しそう……”
と思っているママさんもいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、上手な母乳の冷凍保存方法について、
しっかり見ていきたいと思います。
☆母乳の冷凍保存方法きほんの「き」
母乳を冷凍保存したいと思ったときに、まず用意するものは、
・消毒済みのほ乳瓶
・冷凍母乳バッグ(冷凍母乳ボトル)
・ジップロック(ビニール袋)
の3点です。
これらを用意したらまず、搾乳をしてほ乳瓶の中に母乳を入れます。
搾乳をする前に手をきれいに洗っておくことはもちろん、
搾乳器を使用する場合には、搾乳器もしっかり消毒しておきましょう。
搾乳をし終わったら、ほ乳瓶の中に溜まった母乳を、
1回分ずつの量に分けて冷凍母乳バッグに移します。
この際、冷凍母乳バッグに母乳をたくさん入れすぎてしまうと、
凍らせたときに膨張して破損してしまう危険がありますので、
多くてもバッグの3/4程度の量に留めておくようにして下さい。
移し替えたらしっかりと空気を抜いて密閉し、
なるべく平らになるようにして冷凍庫に入れて保存しましょう。
冷凍母乳バッグのまま冷凍保存しても良いのですが、
冷凍母乳バッグをさらにジップロックやビニール袋に入れて
冷凍庫に入れることで、匂いやホコリの侵入を防ぐことができるのでおすすめです。
冷凍母乳バッグでは、「ピジョンの母乳フリーザーパック」、
「カネソンの母乳バッグ」、「メデラ(medela)母乳保存バック」が有名ですよ!
なお、メデラは母乳ボトルも販売しており、
こちらは冷蔵庫で冷蔵保存する場合にとても便利です。
☆冷凍保存した母乳の解凍方法は?
冷凍保存した母乳の解凍方法のポイントは、
「一気に熱して解凍しないこと」です。
なんとなく、“お鍋にお湯を沸かして
ぐつぐつ一気に解凍してから冷まそうかな~”と考えてしまいがちなのですが、
50℃以上の熱いお湯や直火、電子レンジで加熱をすると、
母乳の成分が壊れて栄養バランスが大きく変化してしまう他、
細菌が入ってしまったり、鮮度が損なわれてしまう危険性がありますので、
一気に解凍することはやめましょう。
冷凍保存した母乳は、冷蔵庫に移して自然解凍するか、
ぬるま湯や流水で解凍することが適切です。
ぬるま湯で解凍する場合には、30度~40度の人肌くらいの温度、
浸ける時間は20分以内を目安に行いましょう。
母乳が解凍されたら、消毒済みのほ乳瓶に移し替え、
ほ乳瓶ごと人肌くらいの温度に温めてから赤ちゃんに飲ませてあげて下さい。
この際に、解凍後の母乳は脂肪分が上部にいってしまうことが多いので、
よく振ってから飲ませてあげるようにして下さいね。
なお、冷凍した母乳は黄色味が強くなることがありますが、
期限内であれば特に問題はありません。
また、一度解凍した母乳は遅くとも冷蔵保存で10時間以内には使いきり、
残っても再冷凍はせずに破棄すること、
粉ミルクと混ぜて飲ませないことにも注意して下さい。
☆冷凍保存した母乳の賞味期限は?
一般に、母乳を急速冷凍庫に保存した場合には、
6~12ヶ月ほど保存可能だとされていますが、
家庭用の冷凍庫では1ヶ月が限度だと言われています。
1ヶ月でも意外ともつものなのだなぁという印象を受けますが、
保存可能とは言えども、細菌繁殖や衛生面、鮮度の問題を考えると、
2週間以内に使い切ることが一番安心だとされています。
保存状態は季節や冷凍庫内の環境、温度によっても左右されますので、
母乳を冷凍したらなるべく早めに使い切るように心掛けましょう。
あらかじめ冷凍母乳を使う日がはっきりと分かっている場合には
その週など、できる限り直前に絞ったものを冷凍した方が良さそうです。
保存する際には、冷凍母乳バッグに日付や時間をしっかりと書いておき、
使用する人が分かりやすいように、間違いのないようにしておきましょう。
保育園や病院に預ける際には、名前を記入しておくことも忘れずに!
パパやご家族の方と一緒に母乳の冷凍保存方法や解凍方法をしっかり覚えて、
上手に活用してみて下さいね。