目指せ!ほ乳瓶への母乳の絞り方&保存マスターへの道
産後間もない頃は、赤ちゃんが母乳を飲む量と、
ママの体が母乳をつくる量が釣り合わず、母乳が余ってしまうことがよくありますよね。
“おっぱいがパンパンに張って痛いのに赤ちゃんが飲んでくれない……”
“余った母乳を捨てるのがもったいない”
というときに使えるのが、ほ乳瓶への搾乳です。
今回はそんな、母乳のほ乳瓶への絞り方や、
ほ乳瓶に絞った母乳の保存方法について見ていきたいと思います。
☆ほ乳瓶への母乳の絞り方
まず、手絞りでほ乳瓶へ母乳を絞る際に用意するものは、
・消毒済みのほ乳瓶(乳首部分は外しておく)
・ガーゼまたはタオル数枚
です。
手をきれいに洗ったら、片方の手で搾乳するおっぱいを持ち、
反対側の手でほ乳瓶を持って乳首に近づけます。
この際、母乳が垂れてベタベタになってしまうことがありますので、
おっぱいとほ乳瓶の間にガーゼを挟んでおくと良いです。
また、搾乳をすると反対側のおっぱいからも母乳がにじみ出てきてしまいますので、
あらかじめ搾乳しない方のおっぱいにもガーゼやタオルを当てておくと良いでしょう。
絞り方のコツは、親指と人差し指で乳輪の少し外側を押さえ、
様々な角度から圧迫することです。
同じところばかり圧迫してしまうと、その部分の乳腺を痛めてしまったり、
母乳を出せていない乳腺が詰まって乳腺炎の原因となってしまいますので注意してください。
最初はなかなかほ乳瓶の中に入らず、たれてしまったり、
飛び散ったりしてしまうこともあるかも知れませんが、
コツを掴めば上手にできるようになりますので、ゆっくり試してみて下さいね。
なお、搾乳は長時間行うよりも、
左右のおっぱいを短時間ずつ交互に行った方が母乳の出が良くなると言われています。
☆搾乳器を使った母乳のほ乳瓶への絞り方
搾乳器を使った母乳の絞り方もあります。
搾乳器には手動と電動のものとがありますが、
どちらもほ乳瓶を取り付けて、ほ乳瓶の中に簡単に母乳を溜めることができるようになっています。
搾乳器の使い方はとても簡単で、
カップのような形をしている搾乳口におっぱいを当てて、
手動の場合にはハンドルを握ったり離したりして搾乳し、
電動の場合にはスイッチを入れるだけです。
私は上の子が小さく産まれたこともあってか、
うまくおっぱいに吸いつけない子でしたので、搾乳器には大変お世話になりました。
私が使っていたのは「ピジョンの手動の搾乳器」で、
毎日頻繁に使用していましたが乳頭を痛めることもなく、とても使いやすかったですよ!
入院中には産院の電動の搾乳器を使わせていただいたこともありましたが、
電動も痛みは全くなく、とても楽に搾乳ができました。
ただし、電動の場合には、スイッチひとつで簡単に搾乳ができてしまう分、
母乳の絞りすぎには注意が必要です。
また、手動と電動のどちらにも言えることですが、
乳頭を傷つけてしまわないように力加減に気をつけ、
痛みがある時には無理をしないことも大切です。
☆ほ乳瓶に絞った母乳の保存方法や注意点
ほ乳瓶への絞り方をマスターしたら、次に学ぶべきは保存方法です。
ほ乳瓶に母乳を絞り終えたら、保存用のキャップやラップでほ乳瓶の口をしっかりと密閉し、
冷蔵庫に保存しましょう。
この際、密閉したほ乳瓶をさらにジップロックやビニール袋に入れて保存しておくと、
匂いやホコリの侵入を防ぐことができて安心です。
また、ドアポケット部分は開閉による温度変化が激しいので、
できるだけ温度変化の少ない冷蔵庫の奥の方にしまっておくことをおすすめします。
母乳の冷蔵保存は4℃で3~8日ほど可能とは言われていますが、
家庭用冷蔵庫の場合には頻繁に開け閉めを行いますので、
搾乳したその日のうちに使い切るようにした方が安全です。
もっと長期間保存しておきたい場合には、
冷凍保存用の母乳バッグに入れて冷凍庫で保存することもできますよ。
冷蔵庫に入れておいた母乳を赤ちゃんにあげる際には、
ほ乳瓶ごとぬるま湯で人肌くらいの温度まで温めてから飲ませてあげて下さい。
あまりに高温で温めてしまうと、母乳の成分が壊れてしまったり、
赤ちゃんがやけどをしてしまうおそれもありますので、
直火や電子レンジは避け、必ずぬるま湯で優しく温めるようにしましょう。
なお、一度温めた母乳は再び冷蔵庫には戻さず、余ってしまった分は破棄するようにして下さい。
ほ乳瓶への絞り方や保存方法をマスターして、搾乳した母乳を有効活用できると良いですね!