保育園と母乳育児の両立はできるの?
赤ちゃんとのつながりを最も感じられる「おっぱいの時間」。
できればいつまでも過ごしていたい。
けれども仕事復帰のため、お子さんを保育園へ預けることになったときに、
果たして母乳育児は続けられるのかという
疑問をお持ちのかたも少なくないと思います。
ママと赤ちゃんが納得の断乳・卒乳を迎えられるようになるまでの、
保育園と母乳育児の両立についてお話します。
1、保育園入園時のボクの様子 ~母乳育児との両立
我が家のボクは、現在もうすぐ2歳。1歳の誕生日を迎える月から保育園に預け、仕事復帰をしました。
当時はようやく離乳食の後期で、やっと3回食になったばかり。まだまだおっぱいも恋しい時期でした。保育園入園前の食事調査でそのことを話すと、「おっぱいの子は食後のミルクは足しません。
園の給食とおやつ、牛乳で過ごしますね」と言われ、入園までに、何とか牛乳を飲めるようにすることが、初めの一歩となりました。
保育園が決まってから入園までの1か月、授乳のたびに、「ボク、ママはこれからお仕事に行くよ。その間、保育園に行ってお友達と過ごすのよ。楽しく遊んで待っていてね」と語りかけました。
ボクはおっぱいを飲みながら、まっすぐにこちらの顔を見て、じっと聞いているようでした。
この愛しくてかけがえのない時間に、これからのことをきちんとボクに話しながら、私自身も気持ちの切り替えを行っているような気がしていました。
2、保育園での成長と母乳の維持・両立
保育園の慣らし保育期間は、私の職場復帰までに余裕があったため、ボクの場合は3週間設けていただきました。
最初はずっと泣いていて、なかなか時間を延ばすことはできなかったものの、2週間が経つ頃には、ようやく慣れてきて、ごはんも食べてくれるようになりました。ゆっくりゆっくり時間を延ばし、ママもようやく心の準備が整いました。
職場復帰をして、どうなることかと心配していたボクの保育園生活でしたが、意外に順応性があり、よく食べ、お昼寝をし、毎日元気に過ごしてくれていました。
いつもはおっぱいを飲みながらでないと寝ないボクも、保育士さんのおんぶでイチコロだったそうです。保育園でお友達にいい意味で刺激をもらい、どんどん成長してゆくボクを、頼もしく思っていました。
そして私のおっぱいのほうですが、分泌を維持する目的と、乳腺炎予防のため、昼休みに少し搾乳を続けることにしました。
日中搾乳をしないで母乳育児と両立されるお母さんもおられるようですが、私の場合は、やはり少し搾乳したほうが、日中の張りも少なくなり、おっぱいを気にせず仕事に集中することができました。
ちなみにうちの子は搾乳したものは飲まないし、持ち帰りも大変だったので、トイレに小さな容器を持ち込んで搾乳し、おっぱいは廃棄していました。
3、保育園と母乳育児の両立スケジュール
まず、ボクは朝起きてからすぐに授乳します。そして朝食。時間があればその後にも少しおっぱいを飲んでから保育園へ。日中はおっぱいなしで、お友達と同じように給食・おやつを食べ、牛乳を飲んで過ごします。
ママはお昼休みに搾乳。仕事を終えてお迎えの後、帰宅してまず授乳。ボクも待っていたようで、家に着いたとたんにおっぱいを求めてきます。そして夕食のしたく。
夕食後ののんびりタイムにも、ボクはまずおっぱい。その後入浴して寝る前に授乳。そして夜中に1~2度くらい起きて授乳です。もちろんお休みの日は、ボクのスケジュールに任せての授乳でした。
このリズムで、立派に保育園と母乳育児は両立でき、ママも乳腺炎にかからず、ボクはもうすぐ卒乳の日を迎える予定です。
続けてみると案外ラクだった母乳育児。特に、保育園に入ってからも続けていると、免疫のおかげなのか、ミルクの子や断乳後の子よりも、お休みする日は少なかったように感じます。
またボクにとっては、がんばったあとのおっぱいは格別のようで、保育園後のおっぱいタイムのニコニコ笑顔が、とっても輝いていて、ママも仕事の疲れが吹っ飛ぶ気持ちです。
今まさに、仕事復帰と断乳に悩んでいるお母さん。保育園と母乳育児は必ず両立できます。ママにとっても、お子さんにとっても、頑張れるもとになる母乳育児。気負いせずに頑張ってみてくださいね。