ご存知ですか?母乳とミルクと混合の最適な授乳間隔
「授乳間隔が開くと乳腺炎になりやすい」
ということをご存知のママさんも多いと思います。
一言で授乳間隔と言うけれど、
母乳、ミルク、母乳とミルクの混合の場合で、
それぞれ最適な授乳間隔は異なってきますよね。
そこで今回は、それぞれの授乳間隔を乳腺炎の予防と絡めて見ていきたいと思います。
☆母乳とミルク、授乳間隔のキーワードは3時間!
母乳とミルクは消化のスピードが違うので、最適な授乳間隔もそれぞれ違ってきます。
一般的に、ミルクの場合は3時間以上間隔をあけてから次のミルクをあげるようにと言われています。
これは、ミルクは母乳よりも腹持ちが良い分、赤ちゃんの胃に負担がかかってしまうためです。
そのため、ミルクの場合は、「一度に量を飲ませて授乳間隔を開ける」というスタイルになります。
一方、母乳は消化吸収が良い分、胃への負担は考えなくて済みますが、すぐにお腹がすいてしまうので、「赤ちゃんが欲しがったらいつでも、何度でもあげて良い」というスタイルになるのですね。
しかしながら、授乳間隔を気にしなくて良いというわけではなく、母乳の場合は授乳間隔が開きすぎてしまうと乳腺炎になってしまったり、母乳の分泌量が落ちてしまうおそれがあります。
乳腺炎予防や母乳の分泌量を長く保つためには、夜間も含めて、授乳間隔は3時間以上開けないことが望ましいとされています。
まとめると、「ミルクは授乳間隔を3時間以上開ける、母乳は授乳間隔を3時間以上開けない」ようにすることが大切なのですね。
☆混合授乳だからこそ乳腺炎に気をつけて!
では、母乳とミルクの混合の場合はどうでしょう。
混合授乳は「まずは母乳を飲ませてから、足りない分をミルクで補う」のが基本ですが、
この場合でも上記に書いた「3時間の授乳間隔」を意識する必要があります。
混合の場合では、ミルクを飲んでから3時間を開けずに赤ちゃんがお腹をすかせてしまったときには、母乳のみで時間を繋ぎます。
特に、完全母乳への移行を考えていらっしゃる方は、頻繁におっぱいを吸わせるようにしたいものです。
しかし、混合のママさんの中には、夜中は赤ちゃんにしっかり眠って欲しいという理由で、夜寝る前はミルクだけをたっぷり飲ませている、という方もいらっしゃると思います。
確かにミルクは腹持ちが良く、赤ちゃんがまとまって眠ってくれるのでママも眠れるのは良いのですが、これだと授乳間隔が開きすぎて乳腺炎になってしまうおそれがあります。
混合の方は「そんなに母乳が出ていないから大丈夫」と油断してしまいがちですが、
混合の方こそ夜間の授乳間隔が開いてしまいやすく、乳腺炎になってしまいやすいので注意が必要です。
また、ホルモンの関係で母乳は夜にたくさんつくられますので、
混合から母乳への移行を考えていらっしゃる場合には、夜に授乳をしないのは勿体ないです。
ママは大変ですが、乳腺炎の予防や母乳量の観点からも、生後1年くらいは夜間も授乳間隔をあまり開けずに授乳できると良いですね!