白斑から出血が!「乳口炎」の重症化
ほとんどのママたちが、出産後すぐから1日10回前後の授乳が始まります。
慣れないうちは赤ちゃんの吸い付き方が強すぎたり浅かったり、
ママの飲ませ方がぎこちなかったりと苦労します。
そのために最初の一カ月は乳頭トラブルを経験する人が多くなります。
主な乳頭トラブルに、白斑や水ぶくれ・裂傷・亀裂・血豆があります。
これは母乳が詰まって炎症を起こしている状態で「乳口炎」とも呼ばれています。
授乳をしているときの痛みで白斑や水ぶくれに気付くケースが多いようです。
「乳口炎」の症状
乳首に1~2センチのニキビのような白い点ができます。
痛みがあるときとないときがあります。
1週間程度で自然治癒する場合が多いのですが、
重症化すると水ぶくれになり白斑の周辺から出血する場合もあります。
治るのに一か月以上かかりますし、
傷口からウイルス感染すると「乳腺炎」になってしまうおそれがあるので、
このような場合はできるだけ早めに母乳外来や病院に行きましょう。
「乳口炎」の原因
授乳時に赤ちゃんの乳房の咥え方が浅く、
乳首の先の方だけ咥えて吸ってしまうため負担がかかっていることが原因と考えられます。
添い寝をしながらの授乳も「乳口炎」になりやすいようです。
また、授乳間隔が開いてしまう、
塩分や脂肪分の多い食べ物を摂りすぎてしまう、
ママの精神的なストレスなど様々な要因があります。
「乳口炎」の対処法
対処法としては、赤ちゃんが乳首の根元から
しっかりと咥えられるような抱き方で授乳してみることです。
おすすめは、フットボール抱きや縦抱きです。
また、授乳間隔が開きすぎると思ったら搾乳をしてみましょう。
乳首に馬油などを塗り、手で乳房全体をまんべんなく絞り出すようにします。
慣れない搾乳機などは、かえって乳首を傷つけるおそれがありますので
使用しない方がよいかもしれません。
「乳口炎」はあまり知られてないようですが、
重症化すると「乳腺炎」につながる危険性があるので軽んじてはいけません。
不安であれば自己判断をするのではなく、
病院にかかると軟膏など処方され対処方法を教えてもらえるので、
正しいやり方でしっかりケアをしていくことが大切です。