まさかの高確率!乳腺炎から移行する腫瘍性乳腺炎の症状と対策
乳腺炎にはうっ滞性乳腺炎と化膿性(感染性)乳腺炎とがあります。
おっぱいにばい菌が入ることによって乳汁に細菌が感染する化膿性(感染性)乳腺炎は、
上手に解決できなかった場合、腫瘍性乳腺炎へと進行します。
腫瘍性乳腺炎となるとどうなるのか?
症状と対策についてみていきましょう。
腫瘍性乳腺炎について知ろう
化膿性(感染性)乳腺炎が進行すると起こる腫瘍性乳腺炎。
これはマッサージで簡単に膿を取り出すことが出来ないため、
切開手術をして膿を取ることになります。
局所麻酔した上で、シリコン製の管を数日入れておき、
マッサージと授乳を続けながら膿を出し切るようにします。
通常、膿をしっかり追い出せば痛みや発熱は嘘のようになくなるそうです。
腫瘍性乳腺炎の症状とは
腫瘍性乳腺炎の前触れともなる可能性(感染性)乳腺炎は
外科的感染症のなかでも最も症状の激しい病気と言われています。
乳腺は発赤、腫脹(しゅちょう)、激しい疼痛と局所の熱感を訴え、
感染が進行すると乳腺内に膿瘍(のうよう)を形成し、38℃以上の高熱を発します。
そして、リンパ節が痛みを伴って腫大することがあります。
・乳房が腫れて痛む
・しこりができる
・38~40度もの高熱が出、全身に寒気を伴う
・脇の下のリンパ節が腫れる
おっぱいの症状以外はインフルエンザにかかった時の症状に似ています。
こういった症状が現れたら乳腺炎を疑い、母乳外来や産院の助産師さんに相談しましょう。
参考: 乳腺炎になった時の病院に行くベストタイミングはこれ!
腫瘍性乳腺炎の対策は
乳腺炎は主に出産後2~3週間目から症状がでてきます。
そのため、産後、授乳が安定するまでは乳腺炎にならないように気を付けておきましょう。
乳腺炎になってしまったらそれは仕方がありません。
しっかりまんべんなく赤ちゃんに飲んでもらわないと、半日、一日でうっ滞性乳腺炎になり、
数日で感染性乳腺炎、膿瘍性乳腺炎に進んでしまうこともあります。
「ちょっと乳腺炎が危ないな」と思ったら、しっかり授乳をして、安静を心がけましょう。
家族に任せられる家事はお願いし、母乳育児の専門の助産師に相談し、
無理をしないことです。
ここで無理をしてしまうと、その後数日に渡って痛みと戦うことになり、
あなたも赤ちゃんも辛くなります。
また、切開をするとなると切開の傷も残りますし、それまでがとにかく痛い。
だからこそ乳腺炎を侮ってはいけません。
治療が遅れれば、切開手術の確率が高くなりますので、
母乳育児をしている方は少々の不安も助産師さんに相談しましょうね!
参考: 乳腺炎の切開手術・費用について