乳腺炎は産婦人科 or 乳腺科のどっち?!
乳腺炎は何科で診てもらえるの!?
乳腺炎になったとき、病院は何科に行けばいいのでしょうか。という質問をよく聞きます。母乳トラブルで考えられる病院は、産婦人科・乳腺科の2つだと思います。
一番良いのは、出産した産婦人科を受診するのが理想です。
ですが、里帰り出産や地域によって対応などが異なりますので、必ずしも出産した産婦人科に行くというのも難しいでしょう。
出産したところでなくても、信頼できる産婦人科や口コミで評判の良い産婦人科、母乳育児に力を入れている産婦人科が近くにあれば、そちらに相談するのが良いと思います。
産婦人科であれば、助産師さんがいますので母乳マッサージもしてもらえるでしょうし、適切なマッサージの方法も教えてもらえることでしょう。母乳ケアは確実だと思います。
また、最近は母乳育児に力を入れている産婦人科が多いですので、乳腺炎になってしまったときにでも授乳ができなくなる抗生物質よりも母乳に影響のない内服薬の処方や点滴などで治療進めてくれることが多いでしょう。
乳腺科でも乳腺炎を診てもらえるの!?
乳腺科は、外科の先生です。胃の切除や肺切除・人工肛門造設などの手術を行う科のなかでも乳腺を専門としているところです。
乳がん検診などで乳腺科へ行ったことがある方もいるかもしれませんが、乳腺科というのは、最近特に注目を浴びている乳がんの知識と技術を主に専門としている医師ばかりです。
一応、母乳育児に理解のある乳腺科であれば適切な対応を取ってくれるでしょうが、本格的乳腺炎と診断されると大体の乳腺科の医師は抗生物質と解熱鎮痛剤を処方することと思います。
抗生物質は母乳に影響が出てしまうので、母乳育児ができなくなってしまいます。乳腺炎には授乳を続けながらの治療がベストですので、乳腺科・産婦人科どちらも受診の際に授乳を続けたい意思をはっきりとお伝えしましょう。
もしも乳腺炎を診てもらえるのか、不安な場合は行こうと思っている病院へお問い合わせしてみると良いですね。
かかりつけの助産師さんを見つけるメリット
上記に乳腺炎の場合の相談先を産婦人科か乳腺科か、どちらがしっかり診てくれるのかについてまとめたのですが、実は日本では産婦人科の先生はほとんど乳房の診察は基本的にしてくれません。
乳腺科でも乳腺炎をきちんと見られる先生は少ないのが現状です。専門家といっても、乳腺炎についてはあまりしっかり診てもらえないのです。
では、母乳トラブルの治療は結局のところ誰がきちんと予防・診断・治療してくれるのでしょうか。
現在の世の中で産後の乳腺炎をしっかりと診てくれるのは、実は助産師さんがメインなのです。助産師さんは産後の母乳ケアに情熱をもってご指導されますので、乳腺炎の予防・診断・治療が非常にスムーズです。
乳腺炎を治療するには、保険診療や薬ではなく、適切な母乳の飲ませ方とマッサージで対処するしかないのです。また、厳しい食事制限を指導される助産師さんもいます。
いつもと調子が違う・違和感がある・痛みがあるなどの症状を感じたり、母乳に関して少しでも気になる点がある方は、助産師さんのいる病院へ相談するのが一番です。
現代はインターネットという便利なものもありますので、身近な助産師さんのいる病院を調べてみるのもよいでしょう。
本格的乳腺炎になってしまったとき、一番の治療法は、授乳を続けることです!併せて、食事内容に気を付ける・授乳間隔が開きすぎないようにする・休養をしっかり取るなどの基本となる対処をしましょう。
乳腺炎は発熱を伴いますので、全身発熱している場合には水分をしっかり取るようにしてください。水かカロリーの少ないスポーツドリンクを2リットル以上摂取することが望ましいでしょう。
そして痛みのあるしこりは冷やすようにしてくださいね。母乳トラブルは非常にツラいですが、早く善くなり、幸せな授乳ライフを送れるようになることを願っています。