しつこい乳口炎の対処法や治療薬は?
授乳中のトラブルのひとつである乳口炎ですが、
繰り返しやすく、授乳をするときに痛いのも嫌なところですよね。
ひどい場合には白斑が数ヶ月治らないこともありますし、
乳腺炎に移行してしまうこともあります。
今回は、そんな困った乳口炎の対処法や治療薬について見ていきたいと思います。
☆乳口炎の対処法の基本は?
母乳の出口である乳口が炎症を起こしてしまった状態を「乳口炎」と言い、
乳口炎の原因のほとんどが、乳首に負担がかかって傷ついてしまうことだと言われています。
そのため、乳口炎の対処法として真っ先に考えたいのが「授乳方法の見直し」です。
授乳の際に赤ちゃんのおっぱいのくわえ方が浅いと乳首が傷つきやすくなってしまいますので、
赤ちゃんのお口がアヒルのようなお口の形になるように意識して、なるべく深くくわえてもらうようにしましょう。
また、産後間もない時期や、授乳時間が開いておっぱいがパンパンに張ってしまったときには、
その状態のまま赤ちゃんに吸わせずに、少し手で絞って圧抜きをしてから授乳をするようにして下さい。
張っている状態のまま赤ちゃんに吸わせてしまうと、乳首に過度の負担がかかってしまいます。
添い乳も、赤ちゃんのくわえ方が浅くなりがちですし、乳首に長時間負担をかけることが多いので、乳口炎になってしまっている時や乳口炎を起こしやすい人は、なるべく控えるようにしたいですね。
これらのことに気をつけながら、必ず乳口炎を起こしている方のおっぱいから先に赤ちゃんに飲んでもらうようにします。
乳口炎は、上手に頻回授乳を続けることができれば1週間ほどで治りますので、今一度授乳方法を見直してみましょう。
その他の対処法として、
「なるべく体を休めて安静にすること」、
「脂っこい食事や甘いものは避け、水分をたくさんとること」
も乳口炎に効果があると言われています。
こまめな授乳と合わせて、これらのことも意識してみて下さいね。
☆乳口炎の治療薬ってあるの?
残念ながら、乳口炎自体に効く治療薬はありませんが、対症療法として傷ついた乳首(乳口)をケアしてくれるお薬はいくつかあります。
まず、口内炎の治療薬である「デスパコーワ」ですが、
このお薬を白斑部分に塗って上からラップで保護しておくと、痛みや白斑によく効くと言われています。
デスパコーワは処方箋が必要なお薬ですが、ドラッグストアで市販されている、
同じく口内炎治療薬の「新デスパコーワ」、「ケナログ」でも代用可能とのことです。
いずれも、赤ちゃんがお口に含んでも健康被害等報告されていないそうですが、
念のため授乳前に軽く拭き取ったり、病院でよく話を聞きながら処方してもらった方がより安心できるかと思います。
参考: 乳口炎の時に使える塗り薬
乳口炎の痛みがまだそれほどひどくない場合には、
授乳後にランシノーや馬油などを塗って乳首を保湿してあげるのも効果的です。
「ピアバーユ」、「ピュアレーン」、「ランシノー」などを使われているママさんが多いようですよ!
その他、綿棒にイソジンをつけて白斑部分を消毒をするようにと、病院などで指導されることもあるようです。
これらの対処をしても一向に乳口炎が良くならなかったり、
症状が悪化していると感じた場合には、我慢せずに助産師さんや病院に相談しましょう!