乳腺炎を軽く見ているあなた|切開手術にかかる費用と保険
母乳育児経験のある友人に、乳腺炎のエピソードを質問すると、
大抵は「乳腺炎の手前でどうにかなった」「しこりができたくらいかな」との返答。
乳腺炎が悪化して、切開手術をした人は意外と少ないのかな、といった印象だった。
ある友人は乳腺炎が悪化して
助産院と連携している外科クリニックに紹介状をもって受診に行った。
保険を使って切開し膿を出してもらい(約1万円だったかな?と)
その後は傷の治りが悪く、何度も通院したらしい。(その度に1000円位かかったと)
ちなみに 私の生命保険の担当者に聞くと
「乳腺炎で切開して膿を出すことは、手術ではなく、処置とみなし手術に該当しない。
同じ乳腺炎でも腫瘍や腫瘤を切除する場合は、
手術給付金をばっちり(入院日額20倍)もらえる。」とのことだった。
ご自身の入っている生命保険の種類によって違いがあると思うので、相談することをお勧めします。
助産院で何でも食べてよいと言われていたのに乳腺炎になり切開手術するまでに悪化したのはなぜ?
- クリスマス、年末、年始にかけての暴飲暴食。
このようなイベント時期は乳腺炎患者数も増えるらしいので注意しましょう。
- 乳腺炎や予防対策について無知だった。
助産院で授乳中は何でも食べてよいと言われ、授乳中は何を食べても太らないという周囲からの話を聞いており、制限なく食べていた。制限なく大量に食べてよいという意味ではなく、禁止する食べ物はない、という意味であったのではないか。又、乳腺炎の怖さを知らなかった。そうはならないだろうと他人事だった。
- しこりがあったものの、乳房の張りや痛み、赤み、発熱等の乳腺炎自覚症状がなかった為、受診を急がなかった。
しこりは気になったが、何故か乳腺炎の辛い症状がなかったので、日常的に問題がなく生活ができていた。気づいた時にはしこりがある辺りの皮膚の奥が黒ずんで見えてきた。
- 何度か乳房マッサージを受け、赤ちゃんの飲みも良かったのに切開するまでになったのか
そもそも受診した時には、すでに膿が多量に貯留して手遅れ状態だったのだろう。
- 冬で寒い上、年末年始で外出が多く体が冷えた。
冷えは大敵。体の冷えは血管を収縮させるのと同じで乳腺も収縮させ詰まりやすくなる。
乳腺炎の切開手術にならないために、こう対策しよう!
1.暴飲暴食は絶対にNG
2.母乳育児に関する本を一冊でも読もう
3.年末年始、お盆の時期は休診である事が多いが、
一般の病院でも受診して相談しよう。
4.秋・冬の季節や冷房の効いた部屋では
体の保温対策を必ずしよう。
5.自分の生命保険の加入内容を見直しておこう。
乳腺炎の切開手術の跡は今・・・
乳腺炎が悪化し切開手術をした友人は、何が辛かったかと振り返ると、
ケロイド体質で傷の治りが悪く何度も受診した事、
赤ちゃんを連れての受診が家族を巻き込み大変だった事
育児休暇中であり、経済的に大変だった事等を教えてくれた。
しかし、一番ショックだったのが、乳房に傷を残すことだったらしい。
数センチの傷だったが、切開手術をすんなりと受け入れられなかったようだ。
数年たち、今となってはその傷は育児をしてきた勲章と思えてきたそうです。