乳頭の水ぶくれ・白斑に気づいたら・・・
おっぱいトラブルとしてよく挙げられるものに、乳頭の水ぶくれや白斑があります。
これは、おっぱいが詰まって炎症を起こしている状態で「乳口炎」と呼ばれます。
授乳時に痛みを感じて、初めて水ぶくれや白斑に気付くケースが多いようです。
この水ぶくれ、白斑をそのまま放置していると、詰まりが酷くなって乳腺炎になってしまう可能性も・・・・。
なんとか、その前に水ぶくれや白斑を解消したいですよね。
1.まずは乳頭ケアを
しかし、その水ぶくれや白斑を自分で引っ張ったり針で突いたりして
無理やり潰すことは絶対にしてはいけません。
傷ができて、そこから細菌感染することにより、乳腺炎になってしまいます。
ただでさえ乳腺炎になる手前の状態なのですから、自らそれを悪化させるようなものです。
まずは授乳時の痛みを軽減させるために、馬油や羊油などを乳頭に塗り、
小さく畳んだサランラップを乗せてパックします。
馬油や羊油には保湿効果だけでなく、傷を補修する効果もありますので、
授乳のたびにパックするのを2~3日続けていれば、自然と水ぶくれ、
白斑の部分の痛みは治まってくると思います。
2.授乳やマッサージでケア
痛みが少しましになってきたら、その水ぶくれ、
白斑の部分が赤ちゃんの口にしっかり入るよう、授乳姿勢を調整しながら飲ませます。
うまくいけば、これだけで詰まりが取れて、水ぶくれや白斑が消える場合もあります。
ただ、水ぶくれや白斑が潰れた時に出てくる母乳はかなり不味いらしいので、
赤ちゃんにはちょっと気の毒ですね・・・・。
また、自分でおっぱいマッサージすることによって改善されることもあります。
乳頭に痛みがない場合は乳頭を中心に、
痛みのある場合は乳房全体をマッサージします。
白斑が潰れて、詰まった母乳が勢い良く飛び出してくる場合もありますが、
その後はよく拭いて馬油などでケアしてください。
水ぶくれや白斑の周辺から出血したら
また、水ぶくれや白斑の周辺から出血する場合もあります。
前述のように、傷口からウィルス感染すると乳腺炎になってしまう危険があるので、
このような場合はできるだけ母乳外来や病院などに行かれることをおすすめします。
水ぶくれや白斑による痛みがなかなか治まらない場合、
乳頭保護機や搾乳機などを使うのもひとつの手段ではあります。
が、搾乳機は使い方を誤ると却って乳頭を傷付けてしまいますし、
乳頭保護機は、おっぱいと違った咥え心地に赤ちゃんが違和感を感じて
母乳を飲んでくれなくなる、という場合もあるようです。
どうしても痛みが強い場合は、粉ミルクも利用して交互に与えるなど、
痛みを取ることを優先しても良いでしょう。
とにかく吸わせて詰まりを取ることが一番!
とも言われますが、乳首の傷が深まってしまっては逆効果です。
馬油などでしっかり補修してから、前述のように授乳やおっぱいマッサージで対処してみてくださいね。