乳腺炎になりにくい授乳姿勢はコレ!
乳腺炎を引き起こすさまざまな原因
乳腺炎になる原因は、日常生活のあちこちに潜んでいます。
よく母乳育児で言われているように食事内容だったり、ママさんがストレスや疲れを溜め込んでいること・冷え性・授乳の頻度など、他にも赤ちゃんがまだ授乳に慣れていないために、飲み方が浅い・飲み残しがあるなども乳腺炎を引き起こす原因です。
また、毎日の授乳の際の授乳姿勢も乳腺炎と大きく関係します。
毎日同じ授乳姿勢で母乳を飲ませていると、どうしても吸われない部分が詰まりを起こしてしこりができ、そこから乳腺炎になってしまうのです。
今回は、乳腺炎を予防するための授乳姿勢について焦点を当ててまとめていきます。
乳腺炎の予防・対処には授乳姿勢がポイント
一般的に授乳姿勢というと、赤ちゃんを横抱きにして赤ちゃんの顔の近くの乳房から母乳を与えている様子が思い浮かぶと思います。
ですが、毎回の授乳をこの姿勢でするのはいけません。乳腺炎になる確率が高くなってしまいます。
というのも、赤ちゃんは下唇の力が強いのです。下唇の吸引力が強いので、下唇側が当たる部分はよく吸われていいのですが、他の部分からは十分に吸われないのです。
あまり吸われない部分の乳腺は母乳が残っている状態となるため、詰まり・しこりになってしまいます。ママさんの体調が良くないときは特に、そこから炎症を起こしてしまいます。それがいわゆる乳腺炎なのです。
授乳姿勢が原因で乳腺炎が引き起こされるので、母乳が詰まってしこりになりやすい部分は赤ちゃんの下唇が当たりにくい、ママさんの脇の部分が多くなります。
以上のことからもご理解いただけると思いますが、乳腺炎を避けるためにはいつもと違う授乳姿勢で母乳を与えることが重要です。また、母乳が詰まり、しこりになってしまった時にもこれはとても効果的なのです。
母乳育児を楽にするための授乳姿勢
まず気にしてほしいのは、ママさんの座り方です。いつもどのような姿勢で授乳をしていますか?
私は授乳の時、無意識に前かがみの姿勢をとっていたので授乳の後に腰や首回りに負担がくることが多かったのですが、ある時、ふと『このまま姿勢が悪くなるのは困る』と思ってまずは自分の授乳姿勢から見直すことにしました。
世の中、猫背になっている方がとても多いですが、実は一番楽な姿勢というのは正しい姿勢なのです。坐骨が椅子に当たり、骨盤を立てて座るのを正しい姿勢といいます。
坐骨とはお尻をつけてしっかり座った時にゴリゴリ当たる感触のする2つの骨のことですが、この坐骨が当たる座り方をすれば胸も自然と張れるので猫背にもなりません。
ママさんの授乳姿勢も同様に、坐骨が当たる正しい座り方で行いましょう。
そして、赤ちゃんの授乳姿勢ですが、大人でも同じなのですが、身体の軸がねじれた状態ではうまく飲めません。授乳の際に赤ちゃんの体軸、ねじれていませんか?
首だけを横に向けて飲むのは大人でも疲れますよね。母乳育児をしていると赤ちゃんは基本的にげっぷはしないのですが、母乳を飲んでいるのにげっぷが出る赤ちゃんはこれが原因かもしれません。
赤ちゃんは母乳をしっかり飲みたいのに、授乳姿勢に疲れてあまり飲めない・浅飲みしかできないというのが乳腺炎の原因にもなるのです。
乳腺炎でツラい思いをしなくていいように、まずは授乳姿勢の見直しをしましょう。
また、いつも同じ授乳姿勢で母乳を与えるのではなく、いろいろな角度で赤ちゃんに吸ってもらうように心がけてくださいね!