「母乳の味」で判断できる!乳腺炎の早期発見
母乳育児中のママさん、ご自身の母乳の味をチェックしてみたことはありますか?
こう尋ねてみると、「手についたものをペロッとしたことはあっても、味は気にしたことない」、「どんな味なのかは気になっても、なんだか抵抗がある」という方が多いです。
赤ちゃんが口にするものなのでもちろん安全ですし(笑)、セルフチェックの意味でどんな味がするのか確かめてみるのもよいでしょう。
普段の母乳や、赤ちゃんが好む味を覚えておくと乳腺炎の早期発見にもつながります。
「なんだかいつもと違うな」と思った時点で、母乳をチェックすれば乳腺炎にすぐに気付くことができます。乳腺炎はすぐに悪化してしまうので、早期発見・早期対処が大切なのです。
母乳の味と赤ちゃんの様子で乳腺炎に気付こう
良質の母乳というのは色が青みがかった透明であり、味はさっぱりしてほのかな甘味があります。とても薄味ですが、大人が飲んでも美味しいと思えるものです。
普通の母乳でしたら色は白くてお米のとぎ汁の最初の色とよく似ており、味は甘味が少々強いです。そして質の良くない母乳の色は白くにごっている状態で、甘味はほとんどなく、しょっぱさ・渋さが出てきます。
ちなみに、乳腺炎になってしまった母乳は、黄色っぽくにごった色になり、ドロッとした濃いしょっぱい味になります。赤ちゃんはもちろん、大人でも美味しくないのがよくわかります。
乳腺炎になっていないかどうかのセルフチェックには、母乳の味をチェックするのが一番わかりやすいのですが、赤ちゃんも実はママさんの母乳の状態を教えてくれます!
良質の母乳を飲んでいる時の赤ちゃんの様子を見てみると、必死になって喉をゴクゴク鳴らして飲んでいるのがわかります。
しかし質が悪い母乳の場合、赤ちゃんはのけ反ったりごそごそ動いたり、なにやら小言をいいながら飲む様子が見られます。乳腺炎になってしまうと母乳が出にくく、味も不味くて中々飲めないのですね。
母乳が飲みたいけど、中々飲めないので赤ちゃんは不機嫌になり、乳首を噛む・引っ張る・たたく・ひっかくなどしてママさんに『ママのおっぱい、美味しくないよー!』と知らせているのです。
質の良くない母乳が出ると、赤ちゃんは母乳の味が美味しくないので飲むのを嫌がります。すると、母乳が乳房に停滞するので詰まります。それが乳腺炎の原因となります。
トラブル知らずの母乳育児を目指して
赤ちゃんが母乳を飲んでくれないとなると、ママさんは焦ってなんとか詰まりを取り除こうと搾乳したりするのですが、それでも中々出ないので搾乳をするママさんの指にもつい力が入ってしまうため乳腺を傷つけてしまったりと悪循環を引き起こしてしまいます。
乳腺炎にならないようにするためには、食生活・体調などに気を付けるのはもちろん、日頃から赤ちゃんの表情や機嫌を気にして授乳をするようにしましょう。
調子のいいときの母乳の味と、調子のよくないときの母乳の味も知っておくといいですね!
乳腺炎になってしまうとママさんも痛くてツラいですが、赤ちゃんも母乳の味や母乳の出にくさに困ってしまうのです。
乳腺炎は予防・早期発見・早期治療がとても大切です。 しっかりと予防をしてても、なにかトラブルがあった場合はすぐに信頼できる助産師さんに相談するようにしましょうね!