突然の寒気と高熱!乳腺炎で高熱が出た時の応急処置と3つのコツ
私が乳腺炎になってしまったときは、ちょっと胸が張っているなーなんか痛いなー
と思っていたら、夜中に高熱が出てそのまま動けなくなってしまいました。
寒さに震えて夜を過ごし朝には発熱で38℃越え。
加えておっぱいが痛すぎるので病院にいったら見事「乳腺炎」の診断が下りました。
突然襲ってくる寒気と高熱も乳腺炎の症状の一つだったのです。
寒くて布団をかぶってもちっとも温まらずガタガタ震えるほどでした。
目次
乳腺炎の初期症状「高熱と寒気」を見逃さないようにしよう
乳腺炎の初期症状は様々です。
本格的に痛くなる前にここで気を付けていれば!という事が色々ありました。
・どちらかの又は両方の乳房がチクチク痛む。
後から考えたら、確かに痛かったんですが、そんなに痛くなかったのでスルーしてしまってました。
・乳房にしこりがある。
これもスルー。上記のようにそこまで痛くなかったので、ただの張りと思っていました。
・乳頭にポチッとニキビのようなできものが出来ていました。
赤ちゃんに吸われるととても痛いです。でも乳腺炎の初期症状と気づきませんでした・・・。
こんなにわかりやすい症状でも、当時は「乳腺炎かも」なんて全然考えていませんでしたね。乳腺炎は知っていましたがすごーく他人事でした。のんきなものですね~。
自宅での応急処置3つのコツ|乳腺炎の高熱
夜中や日曜日など、すぐに病院に行けないときは、とりあえず自宅で応急処置をしてやり過ごさなければなりません。一晩でぐんと悪化することもありますからね。
応急処置のコツ
- とにかく赤ちゃんに飲んでもらう。
赤ちゃんにたくさん吸ってもらうのが回復への一番の近道です。
授乳の際はしこりを指で乳首方角に押して、溜まっている母乳を押し出すこと。
助産師さんからはしこりの方角に赤ちゃんの下唇または上唇が来るように飲ませるとしこりをよく吸ってくれます。とのアドバイスをいただきました。
- おっぱいを冷やす
おっぱいを温めると母乳を作ってしまい、ますます痛みが増してしまいます。お風呂に入るときシャワーのみにしましょう。
しこりが熱を持っているときは冷えピタやタオルに包んだ保冷材などで乳房を冷やしましょう。痛みも和らぎますよ。
ただし、授乳するときに冷えていると脂肪が固まって出が悪くなるので、授乳の直前は冷やすのを止めて、手で少し温めるといいそうです。
- 水分を控える
しこりができてしまったときは水分を控えましょう。水分をたくさん取ると母乳もたくさん作られます。水分補給は暖かいお茶などを少しずつ飲むようにしましょう。
応急処置で飲める市販の薬
高熱がどうしてもつらいときは、応急処置として授乳中に飲める市販の薬で乗り切るのも有効です。市販の薬を飲むときは用法容量をよく読んで、正しく服用しましょう。
ゾクゾクする寒気を伴う発熱には「葛根湯」を飲むと効果があります。葛根湯は身体を温めて血行を良くし頭痛などの痛みを和らげる効果があります。
また、葛根湯に含まれる「甘草」は炎症を抑える作用があるので、乳腺が炎症を起こしている乳腺炎にも効き目があります。
「イブA錠」や「イブクイック」といったイブプロフェン系や「タイレノールA錠」などのアセトアミノフェン系の解熱鎮痛薬は成分の母乳移行が少ないので授乳中でも飲める薬です。
ただし服用したら病院に行ったとき必ず医師に告げましょう。
ロキソニンSは、母乳移行は少ないとされていますが、授乳期の服用は安全性が確立していないので医師に相談してからの服用をおすすめします。また、バファリンは授乳期には飲まないよう製薬会社から説明されています。
◎そもそもなぜ乳腺炎で熱が出るの?
乳腺炎の原因から見ていきましょう。
乳腺炎は、実は2種類あります。
1つ目は非感染性の乳腺炎、
そして2つ目は細菌感染性の乳腺炎です。
乳腺炎は、乳房内に母乳がいつまでも溜まり続けたときに起こります。
しかし、まだ細菌に感染していない「非感染性乳腺炎」という初期段階であれば、
適切な対処で1日以内に改善することが多いです。
これを対処せずに我慢して放っておくと、
細菌による「細菌感性症乳腺炎」へと悪化し、乳房内に膿が溜まっていくので注意が必要です。
膿が溜まっていくと自力での対処は不可能となり、
症状が進行している場合には手術して切開しなければならなくなります。
◎乳腺炎による発熱について
乳腺炎になると、発熱を伴います。ただでさえ昼夜関係のない赤ちゃんのお世話で大変なのに、ママ自身が発熱してしまってはとても辛いですよね・・・。
「苦しいから、寝ていたいのごめんね」なんて、いつまでもお世話を放置するわけにはいきませんので、ママの負担は想像以上のものとなること請け合いです。
非感染性のものでも、あるいは細菌感染性のものでも、発熱します。しかし、熱の温度はそれぞれの場合で変わってきます。
ここで、あなたの症状がまだ「非感染性」の段階なのか、あるいは「細菌感染性」まで悪化してしまったのかを見分けることができます。
もし「非感染性」の状態であれば、発熱は38.4℃以下に留まります。
不快な気分ではあるものの、痛みもそれほど強くないはずです。
しかし「細菌感染性」となると、38.5℃以上の熱となります。しかもインフルエンザのような症状が出て、全身の倦怠感や悪寒など、普通の日常生活を送るのがかなり辛くなることでしょう。
もちろん痛みもかなりのもので、いつまでも続きます。
「非感染性」の段階では、乳房の一部にしこりができます。両方ではなく、乳房全体でもなく、基本的に片方の乳房で、しかも一部だけにしこりができるのです。
多くのママは、しこりの段階で違和感に気付きます。自分でしこりを取ろうと、乳房をマッサージして自力で対処しようとする方も多いことでしょう。
もしこの時点でしこりが取れなければ、その時点で母乳外来を受診することをおすすめします。
「細菌感染性」まで進行すると、しこりどころか、乳房の一部が腫れたり岩石のように固くなったりして、激痛にいつまでも耐えなければならなくなります。
◎乳腺炎でも、授乳していいの?
もし母乳外来を受診して乳腺炎を治療していても、授乳は可能です。
なぜなら、ずっと生産を続けている母乳は、結局は体外に出さないとまた乳腺炎の原因となるためです。
それに、乳腺炎であっても赤ちゃんにとって母乳は安全である、
とWHOやアメリカ小児学会が発表しています。
病院で渡させる処方薬も、赤ちゃんにとっても安全なものなので、安心して服用を続けて症状を改善させてくださいね。
◎まとめ
母乳育児をするママにとっては、体の不調や乳房の不調は、障害そのものですよね。
初期症状は「しこり」であることを、どうぞ覚えておいてください。
しこりに気付き、自分でマッサージしても取れなければ、早めに受診してくださいね。
早く改善して、再び赤ちゃんとの触れ合いがいつまでも楽しめますように!