混合栄養から完全母乳へ!〜切り換えのポイント〜
「完全母乳」とは?
「母乳育児」と一口に言っても、ママや赤ちゃんによって
完全母乳であったり混合栄養であったりと様々です。
完全母乳とは、赤ちゃんが卒乳するまで母乳のみで育児をする方法を指します。
一方、混合栄養とは、母乳とミルクを併用して赤ちゃんを育てる方法です。
生後すぐから間も無く完全母乳になることもあれば、
混合栄養を続けながら完全母乳に徐々に切り換えていく、というパターンも多くあります。
混合栄養から完全母乳に切り換えるには、
切り換えの仕方やタイミングなどに悩む方も多いかと思います。
本記事では、完全母乳への切り換えのタイミングやポイントなどをご紹介します。
完全母乳になるのはいつ頃?
赤ちゃんが生まれてすぐには母乳が足りないことが多く、
期間の差はあれど最初は混合栄養の場合がほとんどであると言われています。
順調に行って産後1ヶ月ほどで完全母乳になったママが多いようですが、
おっぱいマッサージや頻回授乳で母乳が出るように頑張った結果、
3〜4ヶ月で完全母乳になったというケースも多く、
完全母乳への移行時期は人それぞれです。
時期を目安とするよりも、
ママの母乳の出方や赤ちゃんの状態を見ながら
切り換えの判断をしましょう。
ママの体質や赤ちゃんのおっぱいの飲み方など個人差があるのは当然なので、
周りと比べたりする必要はありません。
あくまでママと赤ちゃんのペースに合わせてタイミングを見極めてください。
切り換えの判断方法は?〜母乳が足りているかの3つのサイン〜
切り換えのタイミングを見極めるポイントとしては、
まず母乳が足りているかを判断します。
授乳の時にはまず母乳をあげましょう。授乳時間は、
片方10分程度が目安となります。
そのあと、母乳で足りないようであればミルクを足します。
授乳が足りているかを判断する基準として、以下の3つが挙げられます。
・1日におしっこが6回以上出ている
・順調に体重が増えている
・授乳直後は機嫌が良い
これらの条件が満たされていれば、
1日のミルクの量を徐々に減らして、完全母乳に向けて調整していきましょう。
母乳が足りないようであれば、母乳の量を増やすよう対策を行なっていきます。
最も効果があるのは、まず赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことです。
乳腺を刺激することで母乳の生成が促進され、
分泌量が増加するため、
頻回授乳をして赤ちゃんにおっぱいをよく吸ってもらうことを意識すると良いでしょう。
他にも、おっぱいマッサージや栄養と水分をしっかり摂取することも効果的です。
また、冷えにより血行が悪くなるとおっぱいが詰まったり分泌量が減少することがあるため、
身体を冷やさないようにすることも大切です。
ママと赤ちゃんにとってベストな授乳法を!
ママが「我が子を母乳で育てたい!」と少しでも思うのは当たり前のことです。
しかし、だからと言ってミルクでの育児に負い目を感じたり、
母乳が思うように出ないことに対して悲観的になる必要はありません。
母乳へのこだわりがママのストレスの原因になってしまっては、本末転倒です。
ママの体質や環境などによって個人差が大きく出るものなので、
無理をせずに赤ちゃんとママのペースに合わせた授乳をしましょう。
完全母乳、混合栄養、ミルクのみの人工栄養と、授乳方法は色々ですが、
どれも立派な育児だと思います。
困った時は助産師さんや保健師さんなどに相談しながら、
ママと赤ちゃんにとって一番良い授乳法を探してみてください。
ママが肩の力を抜いて笑顔で育児ができることが赤ちゃんにとっても一番良いことですよ。