搾乳した母乳、保存期間と量はどれくらい?
「赤ちゃんにとってはメリットだらけ」と
母乳育児が推奨されていますが、
母乳育児にはわからないことがたくさんあります。
その代表なのが「搾乳」ではないでしょうか。
絞った母乳はどうすればいいのか…
どれくらい搾乳すればいいのか…
たくさんの「?」を解決して、スムーズに搾乳しましょう。
搾乳した母乳の保存方法は3パターン
搾乳した母乳の保存方法には、
常温保存・冷凍保存・冷蔵保存の3パターンあります。
といっても、常温保存はあまりお勧めではありません。
母乳の免疫細胞を活かす為には、
冷凍保存もしくは冷蔵保存が良いでしょう。
常温保存は短時間であればOKですが、
30分以内には赤ちゃんに飲ませるようにしましょう。
冷凍保存の場合は、母乳パックに入れて、
約1か月を目安にしてください。
赤ちゃんがおいしく飲むことを考えるなら、
1週間以内が望ましいです。
冷凍していても、鮮度は落ちてしまうことは忘れないでください。
冷蔵で保存した母乳は、24時間以内に赤ちゃんに飲ませましょう。
移し替えずに、そのまま飲ませられる哺乳瓶タイプの容器が便利です。
搾乳した母乳をあげる時にも注意が必要
冷凍で保存してある母乳を飲ませる場合には、
前もって冷蔵庫で解凍しておく必要があります。
常温解凍は厳禁です。
解凍した母乳を人肌程度に温めることも忘れずに。
37℃程度の人肌になるまで、容器ごとお湯で温めましょう。
温め方にも注意が必要です。
電子レンジや、50℃以上のお湯で温めると
免疫物質が減少してしまうからです。
赤ちゃんが泣いてしまうと焦ってしまうかもしれませんが、
ゆっくり温めましょう。
余裕をもって準備しておくといいですね。
冷蔵保存した母乳も、
冷蔵保存した母乳と同じように、温めます。
母乳は解凍後、12時間以内に赤ちゃんに飲ませましょう。
残ったからといって、とっておくのはダメです。
残ったら、再利用せずに捨てましょう。
母乳の量が少なくても、頑張りすぎないで
母乳は赤ちゃんにとって最高の栄養分であり、
免疫機能をあげることもできます。
できるだけ、たくさん母乳を飲んでほしいですよね。
そう思って、たくさん母乳を出そうとがんばって
搾乳しているお母さんもいると思いますが、
それはNGです。
無理に力を入れたり、
長時間絞ったりすると胸に負担をかけてしまいます。
母乳の分泌量は、日によって違います。
1回の搾乳でたくさん出そうとせずに、
少量ずつ出すようにしましょう。
また、授乳期間が空いてしまい、
母乳が胸にたまった状態を溜まり乳と言いますが、
溜まり乳の絞り過ぎには注意が必要です。
母乳が出過ぎてしまったり、
絞りすぎることで乳首が切れてしまう可能性もあります。
がんばりすぎて、母乳をあげられなくなってしまっては本末転倒です。
です。
自分に合った方法を見つけて、お母さんの体と心を大切にすることがなにより大事負担のない母乳育児をしましょう。