ポイントは「頻回」!母乳の出し方・コツを伝授!
初産の場合、産後すぐから母乳が有り余るほどたくさん出るという方は
なかなかいらっしゃらないと思います。
“もっと母乳が出たらなぁ”
“母乳の効果的な出し方は?”
と思っているママさんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、母乳の出し方のコツについて見ていきたいと思います。
☆母乳の出し方のコツ1・とにかく頻回授乳!
冒頭にも書いた通り、最初からたくさん母乳が出る方はそうそういらっしゃらないと思います。
たいていの場合は、赤ちゃんに日に何度も授乳を繰り返していく中で、
少しずつ母乳の量が増えていきます。
これは、乳首を頻回に赤ちゃんに吸ってもらうことにより脳に刺激がいき、
ママの体の中で「母乳をたくさん出そう(作ろう)」という働きが起こるためです。
また、出産後しばらくは、母乳はあらかじめ作られている「作り置き状態」となっているのですが、作られている母乳を全て赤ちゃんに飲み切ってもらって空っぽの状態にすることで、体に「母乳をもっと作らなきゃ!」と思わせ、母乳の量を増やすことができるのです。
産院で「頻回に授乳をするように」と指導されると思いますが、
それにはこのような理由があったのですね。
以上のことから、母乳がほとんど出ていなくてもこまめに赤ちゃんに吸ってもらう、
とにかく頻回に授乳をしておっぱいを空っぽの状態にすることが、
上手な母乳の出し方の第一のコツです。
☆母乳の出し方のコツ2・頻回な水分補給!
母乳をたくさん出すためには、水分をたくさん摂ることも大切です。
と言うのも、母乳の成分は88~98%が水でできているためなのです。
これを読んで、「えっ、母乳って血液から出来ているんじゃないの?」
と思うママさんもいらっしゃるかと思いますが、
そもそも血液中の成分の90%以上が水分でできており、
血液中の水分が不足して血液がドロドロになると、母乳もドロドロになり、
詰まってしまうおそれがあるのはもちろん、分泌量も減ってしまうのです。
また、水分の摂取量が不足すると、
ただでさえ母乳を作るために多く使われていて不足しがちな水分がさらに足りなくなり、
便秘がひどくなってしまったり、ママの体が脱水状態に陥るのを防ぐために防衛本能として、
母乳が止まってしまうこともあります。
そのため、授乳中にはたくさんの水分を摂取することがとても大切なのです。
水分摂取量の目安としては、夏場は4~5リットル、
冬場でも3~4リットルは飲んでおきたいところだと言われています。
とはいえ、一度に大量に飲むことは体を冷やすもとにもなりますし、
なによりとても苦しいので、意識をしてこまめに少しずつ飲むことを心掛けてみて下さい。
このように、頻回な水分補給は母乳の出し方のコツでもありますが、
母乳は赤ちゃんにとっても大切な水分補給源ですので、
授乳期には水分の重要性をしっかり頭に入れておきましょう。
☆母乳の出し方のコツ3・私の実体験から
私は、上の子が生まれた当初は完全母乳育児を目指していたのですが、
上手くいかず、しばらく混合で頑張った後、完全ミルク育児で育てたという経験があります。
一方、下の子は産後1ヶ月頃から卒乳するまでずっと完全母乳育児で育てました。
下の子のときは経産婦で母乳が出やすかったということもあるのかも知れませんが、
下の子のときも産後すぐには母乳はほとんど出ていませんでした。
二度の産後の経験を比べてみて気づいた一番の違いは、
上の子より下の子の方がおっぱいを飲むのがとても上手だったということです。
上の子は小さめで産まれたこともあり、うまくおっぱいに吸い付けず、
おっぱいをくわえさせるところから苦労していましたが、
下の子は自ら上手に吸い付いてくれたので毎回とてもスムーズに授乳ができました。
そのため、自然と授乳回数にも差が出て、
下の子の方が上の子よりも頻回に授乳することができたために、
母乳育児を全うすることができたのではないかな、と考えています。
以上のことから、私が考える母乳の出し方のコツとしては、
赤ちゃんに上手におっぱいを吸ってもらえるように姿勢や抱き方などを工夫することだと思います。
私の下の子のように、初めからおっぱいを吸うのが上手な赤ちゃんであれば楽なのですが、
上の子のように吸い付くのが下手な赤ちゃんは、
看護士さんや助産師さんに見ていただいてアドバイスをもらいながら、
いろいろ試してみることをおすすめします。
私はそれでもダメでしたが、赤ちゃんが上手く吸い付けるようになれば、
授乳回数も増えて母乳量をどんどん増やしていくことができるはずです。
母乳の出し方のコツをしっかり押さえて、
赤ちゃんに美味しい母乳をたくさん飲ませてあげて下さいね!