授乳姿勢を意識して乳腺炎を予防せよ!
産後入院中の授乳指導などで
「毎回同じ姿勢でおっぱいをあげていると乳腺炎になりやすいですよ」とか、
「くわえ方が浅いとおっぱいトラブルの元ですよ」
など教えてもらったことがあるママさんも多いと思います。
今回は、そんな授乳姿勢と乳腺炎予防の関係についてまとめてみました。
☆どうして乳腺炎予防に授乳姿勢が関係するの?
乳腺は乳頭を中心として放射状に15~20本ほど広がっています。
そのため、毎回同じ姿勢で授乳をしていると母乳の出る乳腺が限られてしまい、
うまく母乳を出し切れなかった(赤ちゃんに飲んでもらえなかった)乳腺が詰まってしまうことがあります。
そうなると、度々同じ場所が原因でうつ乳や乳腺炎になってしまいやすいので、
授乳姿勢をこまめに変えることがおっぱいトラブルの予防になるのです。
ついつい同じ姿勢で授乳をしてしまいがちですが、意識して姿勢を変え、いろいろな向きから飲んでもらえるようにしたいですね!
授乳姿勢と一緒に気をつけていただきたいのが「くわえさせ方」
赤ちゃんのおっぱいのくわえ方が浅いと、
乳首に負担がかかって乳首が切れてしまったり、
傷口から細菌感染して化膿性乳腺炎になってしまうおそれがあります。
授乳をする際には、赤ちゃんのお口がアヒル口になるように深くくわえさせてあげて下さいね。
☆乳腺炎予防に!基本の授乳姿勢3つ
乳腺炎を予防するために授乳姿勢をこまめに変えた方が良いことはわかったけれど、どんな授乳姿勢があるのかよくわからないというママさんもいらっしゃると思います。
まず、スタンダードな姿勢が『横抱き』です。
授乳クッションを使って横抱きで授乳をしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんを寝かせた姿勢で抱っこし、おっぱいをあげる方と同じ側のママの手で赤ちゃんの頭を支えて、引き寄せながら授乳をします。
横抱きは安定感もあり、授乳しやすい姿勢ですよね。
次に、『縦抱き』ですが、ママのお膝の上に赤ちゃんを、ママと向かい合うように座らせて正面から吸ってもらう方法です。
縦抱きは、横抱きでは飲んでもらえなかった部分を飲んでもらうことができるので、乳腺炎の予防におすすめの授乳姿勢です。
ただし、少し不安定な姿勢ですので、赤ちゃんの頭や首をしっかり支えてあげるのを忘れずに!
続いて、『ラグビー抱き』(フットボール抱き)は、ラグビーのボールを抱えるように赤ちゃんを小脇に抱え、
ママの脇の下から赤ちゃんの頭だけを出すようにして授乳をする方法です。
参考: 乳腺炎予防に|新生児のフットボール抱きは楽?きつい?
ママの腕で赤ちゃんをしっかり挟むように抱えていますので、縦抱きよりも安定しやすいのが良いところです。
横抱き、縦抱き、ラグビー抱きの3つの授乳姿勢を意識して交互に行うことで、乳腺炎を効果的に予防することができます。
他にも『斜め抱き』や『添い乳』など様々な授乳方法がありますので、
いろいろ試してやりやすい姿勢で授乳してみて下さい。