乳腺炎を放置して重症化すると・・・

胸に違和感を感じ、乳腺炎になりかけているな……と分かっていても、赤ちゃんがいると忙しくてなかなか病院に行けませんよね。

「まだ大丈夫」、「もう少しひどくなってから病院に行けばいいや」と、痛みを我慢してしまいがちです。

痛みを我慢して、乳腺炎を放置していたら一体どうなってしまうのでしょう。

今回は、乳腺炎を放置して重病化する過程について見ていきたいと思います。

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うっ滞性乳腺炎を放置して重病化すると

「うっ滞性乳腺炎」は、腫れや赤み、痛みなどの胸の症状はあるものの、まだ発熱がない状態の乳腺炎ですが、このうっ滞性乳腺炎を放置して重症化するとどうなってしまうのでしょう。

うっ滞性乳腺炎を放置し続けると、外に出てくることができずに中に溜まっている母乳に細菌が繁殖します。これは、赤ちゃんのお口の中や唾液の中にいる細菌が、乳頭や乳頭の傷口から中に入り込むことが原因です。

溜まっている栄養たっぷりの母乳は、細菌にとって絶好の繁殖場所となってしまい、あっという間に大繁殖し、細菌を含んだ母乳が中でどんどん広がってしまいます。

想像するだけでも顔をしかめたくなる状態ですが、こうなると、ついに熱も出てきます。
これが、「感染性乳腺炎」の状態です。
あるデータによると、うっ滞性乳腺炎になったママさんの10人に1人が感染性乳腺炎になってしまうということです。

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感染性乳腺炎を放置して重病化すると

「感染性乳腺炎」をそのまま放置し続けて重症化するとどうなるのでしょう。感染性乳腺炎をそのままにしておくと、中の細菌はさらに繁殖し、膿の塊をつくります。

こうなると、細菌による炎症で胸の腫れや痛みもより強くなり、38度から40度の高熱も出て大変苦しい状態になります。
これが「膿瘍性乳腺炎」で、感染性乳腺炎になったママさんの10人に1人が膿瘍性乳腺炎に進行してしまうと言われています。

膿瘍性乳腺炎まで重病化してしまったら

「膿瘍性乳腺炎」まで重病化してしまったら、切開して膿を出す手術が必要になってしまいます。仮に、膿瘍性乳腺炎をそのまま放置するとします。その場合、中の溜まった膿はどうにかして外に出ようと頑張ります。

出口が詰まっていて外に出られない膿は、ついに皮膚を溶かして出てこようとします。そうなると、膿が溜まっているところの皮膚の表面が熟れすぎたトマトのようにブニョブニョになってきます……。それでも病院に行かずに放置した場合、破裂して皮膚が破けて胸に穴が空きます。

これを「自壊」と言い、破けた穴から膿がどろどろと流れ出てきます。なんともグロテスクで怖い話ですよね……。
やはり、自壊する前に病院で切開してもらった方が傷も少なく、体も早く楽になります。

乳腺炎は放置するとどんどん悪化してしまい、うっ滞性乳腺炎になってからたったの数日で感染性乳腺炎や膿瘍性乳腺炎に重症化してしまうこともあります。

そのため、「乳腺炎になりかけているかも」と感じたら、早めに対処することが肝心です。乳腺炎の対処に「早すぎる」ということはありません

日頃から乳腺炎の予防を心がけ、異変に気づいたらすぐに病院など専門の知識を持つ方に診てもらうようにしましょう。

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