残った母乳が危ない!乳腺炎にさせないマッサージ法
乳腺炎で悩む前に…
母乳育児のトラブルといえば乳腺炎が多く話題にあがりますが、乳腺炎はどうして起こるのでしょうか。
乳腺炎を経験したママさんの体験談によると、
・あまり知識もない状態でよくわからないまま母乳をあげていたら突然自分では触れないほどの痛みがでた
・急に張りがひどくなって痛むので病院へ行ったら乳腺炎だった
・入院中に看護士さんに言われて知ったなど、急に乳腺炎の症状があらわれた
という方が大半でした。油断すると誰でも乳腺炎になってしまう可能性があるので、大切なのは日頃から気を付けること。これに尽きます。
乳腺炎の原因
乳腺炎というのは、作られた母乳が長時間乳房の中で停滞し、そこから細菌が入りこんで炎症を起こすものであり、母乳をとにかく外に出すことが予防策となります。
いろいろな角度から赤ちゃんに飲んでもらい、母乳をすべて出しきることができればいいのですが、母乳の作られる量ほど赤ちゃんが飲んでくれないということも少なくありません。
そうして残った母乳が乳腺炎を引き起こすのです。予防としてまずは、赤ちゃんが飲めずに残った母乳はマッサージや搾乳で出しきってしまうようにしましょう。
同時に食事内容の見直しも必要です。残った母乳というのは、いくら赤ちゃんに飲んでもらおうと思っても、赤ちゃんは中々飲んでくれないことが多いです。古くなった母乳は味も落ちていますから、当然かもしれません。
そんな残った母乳を出しきりたい時に役に立つのがマッサージです。マッサージの方法は、産婦人科等でも十分に教えてもらった方が多いことでしょうが、ここでもう一度おさらいしましょう。
乳腺炎の予防のためのマッサージ法
残った母乳を外に出すためのマッサージは、授乳後あまり間隔が開かないくらいの時間にするのがベストですが、もしも授乳から時間が経ってしまった場合は次の授乳もありますので少し残る状態でマッサージをするようにしましょうね。
マッサージの方法としては、以下を参考にしてみてください。
① 乳房全体を下から持ち上げて、上方向に向かって揺らす・離すを繰り返す。
② 乳房を反対の手で脇から中心に向かって引きよせ、もう一方の手で乳房と脇の境目の部分を押す。(乳房を脇から引きはがすように)
③ 親指と人差し指で乳輪を挟んで奥に向かって押す。(ここで押したときに詰まりがあれば、ごりごりした感触がわかると思います)詰まりの部分を中心に向かってつまんで絞るようにマッサージする。(乳汁が出てくる)
④ ③を360度色々な方向からつまんでマッサージを繰り返す。
しっかりほぐれてからだと赤ちゃんも飲みやすくなっていることでしょう。そして、授乳の際には、乳房を下からしっかりと支えてあげると赤ちゃんにとってもしっかり奥まで飲めるようになるので乳腺炎の予防にも効果的です。
まずは赤ちゃんにしっかり残った母乳がない状態まで飲んでもらうのが第一ですので!マッサージは第二段階のつもりで行うといいかもしれませんね。
最後に、乳腺炎になってしまった場合に乳房を冷やすのか温めるのかお悩みのママさんが多いようですが、これは症状によって対処法も変わってきます。
熱がある時や痛みがあるときは、冷やしましょう。保冷剤をタオルにくるんで当てておくのがベストです。自分でマッサージするのが不安な方は、出産した病院へ相談に行くと、マッサージもしてもらえると思いますので、気になった方はぜひ専門機関へ出向いてみてくださいね!