前乳と後乳を使い分けよう♪乳腺炎にならないための知識
毎日何気なくあげているおっぱい。でも、その成分をよく考えたことってありますか?
知っていないと、知らず知らずのうちに、乳腺炎になりやすい習慣を作ってしまっていたりすることも。
乳腺炎になってしまうと、乳首がチクチクしたり、
おっぱいがガチガチになってしまって痛んだり、
熱が出たり、身体中が痛くなったり、だるくなってしまったりと、
辛いことがいっぱい。赤ちゃんのお世話がとっても辛くなってしまいますよ。
今回は、乳腺炎にならないために、
ママが知っておくべき「前乳と後乳」の使い分けについてです。
目次
前乳と後乳って知ってる!?飲んでいるうちに成分が変わる母乳の不思議
産まれてすぐに、赤ちゃんは本能に従っておっぱいを欲しがります。
お母さんの裸の体の上に抱かれると、その顔全体を使って、乳首を探し始めるんです。
そして乳首らしいものに触れた途端、吸い始めるんですね。
産まれたばかりなのに、本当に赤ちゃんってすごいなぁって感動の瞬間。
つまり、それだけ赤ちゃんには母乳が必要っていうことですよね。
ではその母乳の成分について考えてみましょう。
産まれて数日間しか作られないのが、初乳と呼ばれる母乳です。
赤ちゃんのちっちゃな体に合わせて、ほんの少ししかでませんが、それで赤ちゃんにとって必要な栄養が全て含まれているんですね。そして徐々に成分が変わり、産後2週間ほども経つと成乳と呼ばれるさらっとした母乳がでるようになるんですね。
さて、一回の授乳の間に、その母乳の成分が変わるって知っていましたか?
吸い始めてすぐに出る母乳が前乳、
後半に出る母乳が、後乳と呼ばれています。赤ち
んにとっては、その両方の栄養が必要なんです。
そして、上手に授乳しないと、乳腺炎になってしまうかもしれません。
前乳と後乳、乳腺炎予防にきちんと飲んでもらうコツって?
赤ちゃんは最初、お腹が空いているので、張り切って飲み始めますよね。
ごくごくと、喉を鳴らして飲んだりするその姿、とってもかわいいですよね。
そして少しすると、スピードが落ちて、余裕が出てきます。
その、後に分泌されている方の母乳には、前乳よりも脂肪分がたくさん含まれて、より甘いんです。
そのため、赤ちゃんにとっては、前乳のよりさらっとした母乳を飲むよりも、
満足感を得ることができるんですね。
前乳に多く含まれるのは、水分、水溶性ビタミン、タンパク質。
後乳に多く含まれるのは、脂肪分や脂溶性ビタミン。
その両方をしっかりと飲んでもらわないと、
後乳に含まれる脂肪分の多い母乳によって乳腺炎になりやすくなってしまうんです。
おっぱいを飲んでいる赤ちゃんの様子をよく観察して、
しっかりと後乳まで飲んだかな〜と思ったら、
もう片方のおっぱいへと交代しましょう。
そうすることは、乳腺炎になりにくい習慣作りのためでもあります。
赤ちゃんのためでもあり、自分のためでもあるんですね。
授乳を楽しみつつ、乳腺炎になりにくい習慣を!前乳と後乳を意識する
毎日毎日繰り返される授乳。
赤ちゃんとお母さんとの大事な時間です。
赤ちゃんにはしっかりとお母さんの体の免疫を移してあげて、
健康な体を作ってもらいたいですよね。
だから、授乳中には意識して前乳と後乳をあげるようにしてみてください。
乳腺炎にならずに済む、上手な授乳をマスターしてくださいね。