母乳から得られる免疫ってどんなもの?いつまで続くの?
母乳育児をしていると、よく聞かれるのが
「母乳から得られる免疫は6ヶ月間」説です。
これって本当?
6ヶ月したら、母乳の成分ががらっと変わって
免疫なしのただの母乳になってしまうの?
こちらでは、母乳から得られる免疫がいつまで続くのか、
考えてみたいと思います。
母乳の免疫は6ヶ月まで?いつまで?
赤ちゃんは母乳を飲むことで、
自分の体内に持っていない免疫物質を得ていると言われています。
では、いつまででしょうか?
よく聞かれるのが、「6ヶ月間」というものですが、
その期間は6ヶ月間でプツリと途切れるわけではありません。
昨日までの母乳と今日からの母乳が全く違うなんて考えるだけで、
おかしな話ですよね。
物質によっては、減っていくものもありますが、
全体としては母乳を飲み続けている限り免疫が続いていきます。
また免疫システムというものが赤ちゃんの体内で少しずつ出来上がっていきますが、
それが整うまでそのシステムを助けてくれる役割もあるそうですよ。
母乳が持つ免疫に関しては、いつまでという期間に関係ないですから、
赤ちゃんとの母乳でのコミュニケーションを楽しんでください。
ずっと続く母乳の免疫、他にも良いことはたくさんある!
免疫というと、例えば大人でも風邪を引くと、免疫力が下がったために、
いつもはできているバリア機能が弱くなり、
ウィルスなどに負けてしまったと考えますよね。
また精神的に弱くなっていると、
病気になりやすかったりします。
まさに「病は気から」です。
赤ちゃんも同じで、母乳を飲むことでバリア機能を体内に作っているんですね。
更に、母乳を飲むときはママと密着しているので、安心します。
そう、母乳育児は精神的な安心、安定をもたらすので、
免疫力を上げていることになるのです。
研究者によっては、2歳以降でも続いているという人もいます。
専門家でも意見が違うのですから、
母乳の免疫はいつまで続くのかなんて気にしないでいいのではないでしょうか。
母乳の免疫はいつまでか気にせず、楽しもう母乳育児
ここではっきりと言っておきたいのは、
母乳を飲んでいれば免疫力が上がり、ミルクなら弱い子になるということではないということです。
母乳であれ、ミルクであれ、母子のコミュニケーションが密接にできていなければ、
赤ちゃんの心は不安定になり、免疫力が下がります。
ただし、母乳であれば、乳首を口に含ませ飲んでもらうだけなので、
結構手軽なんですよね。場所も時間もあまり制約を受けないところが便利だともいえます。
子供って結構体が丈夫にできているとよく感じます。
特に冬は風邪を引かせないようにと、着込ませがちですが、
着込ませ過ぎて汗をかいてしまうことがよくあります。
大人でもいえますが、体を甘えさせないことも大切です。
病気になって免疫が増えることもあります。ひどくなると大変ですが、
母乳を飲んでいるから少々の風邪は大丈夫と、おおらかになることも必要ですよ。