【おっぱいを使い分ける?!】母乳って男の子と女の子で、必要量や飲み方が違うって知ってた?
「赤ちゃんには、栄養たっぷりの母乳ですくすく育ってほしい」と、母乳育児をするのはとても素敵なことですよね。
けれど1日に必要な母乳の量は、「生後〇日目の赤ちゃんならこの量」と一括りにするよりも「男の子」「女の子」で分けて考えたほうが、もっと正確な数値を得ることができますよ。
また「男の子」「女の子」では、飲み方だって違うんですよ!
それでは、「男の子」「女の子」それぞれについて、
「母乳」との関連性を詳しく見ていきましょう。
◎男の子と女の子では、母乳の必要量が違う!
男の子は、女の子よりも多く母乳を飲みます。どのくらい多く飲むかというと、男の子は女の子よりも、1回当たりの授乳につき平均76mlも多く飲んでしまうんです!
生後半年の赤ちゃんの場合、1日に必要な摂取量の目安は、以下の通りです。
男の子 831ml
女の子 755ml
しかし、この数値はあくまで「目安」としてだけ考えてください。人間にはそれぞれ個性があるように、小食な子、食欲旺盛な子、気分によってムラ食べをする子・・・など、赤ちゃんにも様々な個性があります。
例えば「平均量に、50mlも足りていないじゃない!飲まないと大きくなれないわよ!」なんて無理強いはしないであげてください。徐々にであれ、体重が順調に増えているのであれば、それはその子なりの「食」に関する個性なのでしょう。
ちなみに、赤ちゃんの正常な母乳摂取量は、478~1356mlです。ですので、この範囲内であれば深く気にする必要はありません。
それでもどうしても気になる!!・・・という方は、産院や小児科を訪ねて相談みてくださいね。
◎男の子と女の子では、母乳の飲み方も違う!
男の子と女の子では、母乳の必要量も違ってきますが、実は飲み方も違うんです。
男の子は、わりとグイグイ飲んで、
短時間で「おなかいっぱい!おしまい!」と終えてしまうような飲み方です。
それに対して女の子は、一気に飲むということがなかなか出来ません。
時間をかけて、少量ずつ、母乳の味を楽しむように飲みます。
この傾向は、大人になってもあまり変わりませんよね(笑)。「ちゃんと噛んでる!?」と言いたくなるくらいにパパッと食事を終えてしまう男性に対し、女性はおしゃべりをしながら長時間「食」の時間を楽しむものです(笑)。
◎男の子を産んだ時と女の子を産んだ時では、母乳の成分が変わってくる!?
2014年、アメリカのハーバード大学の進化生物学者ケイティー・ハインド氏が、興味深い研究を発表しました。
それは、男の子を産んだ時と女の子を産んだときでは、母乳の成分が変わってくるという説です。
男の子を出産した母親の母乳にはタンパク質や脂質が多く含まれ、女の子を出産した母親の母乳には、カルシウムが多く含まれているというのです。
これは猿や牛での研究で得た実験結果ですが、人間の母親にも同様の違いが見られるということです。
ハインド氏の説明を簡単に訳すと、「男の子はワンパクだから相応のエネルギーを補給できるように、母乳内ではタンパク質や脂質が多く作られる。
それに対して女の子は、早く子孫を残す機能が発達するようにと、母乳にカルシウムが多く含まれる」とのことです。
ママ自身はもちろん、「カルシウムを多く含む母乳を作らなきゃ!」・・・なんて意識はしていないものの、胎内の赤ちゃんの性別から無意識に母乳成分を作り分けているなんて、とても興味深いですね。
市販の粉ミルクも、「男の子用」「女の子用」なんて区別して販売される日も、そう遠くないかもしれません。
(参考:出典 http://www.afpbb.com/articles/-/3008674)
◎まとめ
男の子と女の子では、母乳の必要量も、飲み方も違うことをご説明させていただきましたが、いかがでしたか。
そして男の子と女の子では、ママの母乳の成分自体が違うなんて、面白いですよね!まさに人体の神秘で、とても不思議な感覚さえ受けます。
ここで得た知識を、ぜひ今日からの母乳育児にお役立てください!