乳腺炎予防|「搾乳頻度」で気を付けるための3つのコツ
赤ちゃんとの授乳タイムはママにとっても幸せな時間。
けれども母乳育児をしているママのおっぱいは、ちょっとしたことでも乳腺炎になりやすいデリケートな状態といえます。
ストレスや水分不足、食事内容など乳腺炎の原因はさまざまですが、
「搾乳」も場合によっては乳腺炎の原因になってしまいます。
え?搾乳は乳腺炎予防じゃないの?って思いますが、
やり方によっては逆効果のようです。
乳腺炎予防の搾乳、そして乳腺炎になりかけているときの
搾乳の量と頻度について調べてみました。
乳腺炎予防の搾乳
母乳育児が軌道にのり赤ちゃんが少し大きくなって授乳の頻度が下がってくると、
おっぱいも母乳が余り気味になって張りやすくなります。
特に夜間の授乳がなくなって、授乳間隔が5~6時間も空いてしまうと
朝にはパンパンになってしまいますよね。これ、あまりいい状態じゃありません。
ずっと張っている状態は母乳の生産量もだんだん減ってしまうし、何より乳腺炎になってしまいます。
そんなときの搾乳は、乳腺炎予防としてとても有効です。
乳腺炎予防の搾乳は授乳間隔が空いて、古い母乳が溜まっているとき、
張りが長く続いて乳房にしこりが感じられるときを目安に行うと良いようです。
おっぱいに母乳が残っているのは良くないからと母乳が出なくなるまで絞る事はやりすぎです。
(母乳の出をよくするためにそうするママもいるようです。)
搾乳頻度はできるだけ抑えて、搾乳の量もあくまで張りを和らげる程度の搾乳にとどめるくらいで良いようですね。
乳腺炎になりかけているときの搾乳頻度のコツ
本来、乳腺炎予防にもなる搾乳ですが、乳腺炎になりかけの時には逆効果になりかねません。搾乳するとおっぱいは「おや?まだ足りないのかな?」と母乳をどんどん作ってしまいます。
乳腺炎になりかけている時の搾乳のコツは以下のような感じです。
- 赤ちゃんの飲みが悪い時は授乳の前に絞りましょう。 乳腺炎の母乳はいつもと味が違います。舐めるとすこししょっぱいような苦いような味でした。少し絞って美味しくない母乳を捨てると赤ちゃんの飲みもよくなりますよ。
- 絞りすぎないようにしましょう。目安としては、しこりによる乳房の痛みがなくなる程度。搾乳でしこりを完全に消す必要はありません。あくまでも赤ちゃんに吸ってもらうことをメインに搾乳しましょう。
- 搾乳はどうしても痛くてしょうがないとき、一日に1~2回ほどにとどめる事をおススメします。乳腺炎は赤ちゃんに吸ってもらうことが一番良い治療法です。搾乳でなく授乳を頻回にしましょう。
助産師さんによっては、乳腺炎の時の搾乳はしないほうが良いと言われる方もいるようです。やはり赤ちゃんの吸引力が一番必要だってことですね。
搾乳頻度を下げるためには
搾乳はそれ自体あんまりやりたくない面倒くさくて大変な作業ですよね。
搾乳しなければならない事情がない限り、できるだけ減らしたいものです。
母乳の出が良すぎるママは、乳腺炎予防の搾乳頻度を下げるために、
母乳の生産量をセーブしていくことも大切な予防になります。
水分を取りすぎると母乳もたくさん作られてしまいます。たくさん飲んでいる自覚があるママは、少し控えてみましょう。ただ、控えすぎると便秘になるのでほどほどに・・。
また「卒乳ブレンド」という母乳量を抑えるハーブティもあります。
本来は卒乳の時の張りを和らげるためのモノですが、出すぎるママは試してみるのも良いでしょう。
搾乳しすぎでの乳腺炎悪化なんて避けたいところです。
とりあえず乳腺炎かも?と思ったら早めに専門機関に相談することをおすすめします。