乳腺を守ろう|古くなった母乳を簡単♪に出す方法2つ
母乳育児をしているなかで、授乳中に赤ちゃんが片方のおっぱいだけで満足してしまって、
残りのおっぱいを飲み残してしまうことがあります。
ママの母乳の出が良いのはいいことですが、残ったおっぱい、
つまり古い母乳をそのままにしておくことはおすすめできません。
古い母乳の何が良くないのか
授乳間隔が3~4時間ほどであれば、前回飲み残したほうから授乳しても問題はありません。
しかし、古い母乳は黄色っぽく少しドロッとしてくるので詰まりやすいので、できれば同じ授乳のタイミングで両方をまんべんなく飲ませるのが理想的です。
飲み残しの母乳はできれば手で搾乳してあげるとよいでしょう。
授乳間隔が開くと古い母乳が溜まっていき、乳腺を詰まらせ「乳腺炎」を引き起こしてしまうので注意が必要です。
手で搾乳
手で搾乳することは、コツさえつかめば難しいことではありません。搾乳は赤ちゃんが飲むときと同じような刺激を与えるとよいのです。
赤ちゃんは乳首だけを吸うというより、乳輪全体を大きく咥えて舌でしごきながら飲んでいます。
自分で搾乳するときも乳房を触らないようにし、なるべく同じように乳輪と乳首の根元をしっかりとつまんで乳首の方向に一定のリズムで刺激を与えます。
乳首を引っ張ったり先をつまんでも母乳は出ません。すべての指を添えて、乳輪の外側をしっかりとつまみます。
また、刺激開始からすぐに母乳が出てくるとは限りません。5分ほどして突然溢れてくることもあります。しばらく刺激を続けることが大切です。
おっぱいマッサージ
搾乳を試みてもなかなかうまくいかないときには、母乳外来や助産師からおっぱいマッサージをうけるとよいでしょう。
おっぱいマッサージの流れは、乳房をマッサージしておっぱいの基底部(おっぱいが胸板にくっついている部分)をはがし、血行を良くします。
続いて搾乳をすることで、溜まっている古い母乳を出して母乳の質を良くします。最後に乳頭を柔らかく整えて、赤ちゃんが飲みやすい乳首をつくります。
古い母乳というのは、もしかしたら赤ちゃんにとってあまり美味しいものでないのかもしれません。
飲み残しがないように、毎回授乳のときは左右交互に飲ませるようにして、残ってしまったら搾乳をしてできるだけ新鮮な母乳を与えることができたらいいですね。