「乳腺炎」悪化の過程をたどってみる・・・

cab4b46e7d4e132027c432e24431e017_s

「乳腺炎」は放置しておくと重症化します。

忙しい育児の中でどうしても痛みや身体の変調を我慢してしまいがちですが、

放っておくと大変なことになります。

乳腺炎が悪化する過程

「乳腺炎」を放置してしまい重病化してしまうには過程があります。

まず、発熱はなく腫れや赤み、痛みのある状態「うっ滞性乳腺炎」になるケースが多いです。

 

これを放置しておくと「感染性乳腺炎」と移行します。

 

赤ちゃんの口や唾液にいる細菌が乳頭や乳頭の傷口から授乳の際に入り込んでしまい、

「うっ滞性乳腺炎」で乳房に溜まって外に出でくることのできない母乳に感染してしまいます。

 

あっという間に細菌が繁殖し、乳房は細菌に感染した母乳でいっぱいになります。

この状態を放置すると、「腫瘍性乳腺炎」となります。中の細菌は繁殖し膿の塊を作り始めます。

このように、「乳腺炎」が悪化すると、切開手術が必要となる場合もあります。また、切開手術をせずにそのまま放置しておくと、膿が溜まり、乳腺内で破裂する自壊という状態になる場合もあります。

Sponsored Link

 「腫瘍性乳腺炎」の悪化

「乳腺炎」が悪化すると、乳腺内に詰まって外に出ることができない母乳が膿となります。膿となって溜まった場合、切開せずに注射器で吸引する方法もありますが、最終手段として乳腺を切開しなければならない場合があります。

膿をそのまま放っておくと、患部が次第に大きく固くなり盛り上がってきます。赤かった患部は、激しい痛みを伴いながら赤紫色に変色していきます。中の膿は袋状に溜まっているので中まで入っていけないため抗生物質も効かなくなります。

切開手術は怖いですが、必要な場合は早めに切開をしないと、自壊してしまいます。自壊とは、乳房の皮膚が耐え切れず、大量の膿が溜まった袋が乳腺内で破裂してしまうことです。

Sponsored Link

乳腺炎が悪化|自壊すると

 乳房が自壊してしまうとどうなるのでしょうのか。

自壊すると、乳房に複数の穴が開いてしまい、膿がドロドロと流れ出します。

この膿を全部絞り出すことができれば「乳腺炎」の症状も落ち着いてくるのですが、膿が詰まってしまって穴が開いたもののなかなか出てこないこともあります。

自分では全部絞り出すことはできませんので、医師に押し出してもらう必要があります。

自壊してしまうと傷の治りも遅くなりますし、傷跡も残ってしまうことがありますので、早い段階で医師に相談し適切な処置を受けましょう。

「乳腺炎」の対処に早すぎるということはありませんので、何か異変や不快感を感じたら放置せずに、なるべく早めに医師に相談することをお勧めします。不安であれば、専門の乳腺外科で相談されてもいいでしょう。

Sponsored link


サブコンテンツ

このページの先頭へ